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初めて「書くこと」に夢中になった話~書く習慣1ヶ月チャレンジ~

今日のテーマは「これまでに夢中になったモノやコト」

ものごとに没頭しがちな性格なので、夢中になったエピソードはたくさんあります。ですが、せっかくのnoteなので、「書くこと」に初めて夢中になったお話をしようと思います。



わたしが小学5年生の時、担任になった先生は「言葉」を大切にする人でした。

対して、わたしは小さい頃から喋ることがとても苦手でした。

気に入らないことは顔をふくらます。
伝えたいことは主に身振りで伝える。

そんなわたしに、先生は、
「言葉にして言ってみなさい。」
と良く言っていました。

そんな先生に、「なんでそんなこと言うんだろう、わざわざ言葉にしなくても良いじゃないか」と反抗的な気持ちを抱いていました。
それは、上手く言葉にできないことに向き合わないようにするために考え出した自分なりの理屈でもあったかもしれません。

そんなわたしに、ある日先生は提案をしてきました。

先生「日記を書いてみない?どんな内容でも良いよ。」

わたし「え?日記?なんで・・・?」

当時はクラスで交換日記が流行っていて、こぞってキラキラ女子たちがその遊びに興じていました。それを思い出して、あぁ、交換日記みたいな感じかな?でも、興味ないなー、と内心思っていました。

でも、書く内容がなんでもいいなら・・・と、先生の熱意に半ば押される形で始めることにしました。

それからは、日々の中で起きた出来事や、自分の考えを数行だけ書いて、先生に毎日提出しました。

最初は、毎日書くことなんてできるわけない!と内心思っていましたが、先生は感想を赤ペンで書いて、毎日欠かさず渡してくれたので、その感想が見たい!というモチベーションが自然と生まれ、書き続けることができました。

先生は、綺麗な字、読みやすい文章で、私の日記に率直な感想を書いてくれました。時には一緒に驚いてくれたり、喜んでくれたり、先生らしい諭すような文章だったり。

先生の文章表現が豊かで、感想を見るのがとても楽しみでした。わたしも綺麗な文章を書きたいなぁ、と憧れて、先生の文章をマネして書いたりもしていました。

そうして書き続けていると、話をするよりも自分のことを表現できるようになりました。他人よりもノートに向き合う方が、緊張せず、落ち着いて表現することができます。話したくてモヤモヤしていたことは、書くことで消化することができるようになっていたと思います。

結局、小学校を卒業するまでの2年間、日記は書き続けました。

卒業前に、先生は言ってくれました。

「日記、よく頑張ったね。これからもあの日記に書いてきた「あなた」を大切にしてね。

あの頃は、なんか褒められた!と単純に嬉しかったことを覚えています。

ですが、今思い返すと、先生の想いはそんな単純なものではなかったと思います。

先生はわたしが話すことに苦手意識を感じていることが心配で、書くことなら進んでしてくれるかもしれない、と思って「日記」を提案してくれたのかもしれない。

そしたら日記には「わたしらしさ」がたくさん溢れていて、その「らしさ」を大切にしてね、と言いたかったのかもしれない。

あくまでも想像ですが、毎日の仕事で忙しかったろうに、わたしの拙い日記に欠かさず丁寧な感想を書いてくれた熱心さを思い返すと、あながち間違ってないんじゃないか、と思っています。

先生には感謝してもしきれないくらい、お世話になりました。
人の出会いは、かけがえのないものだな、と改めて感じます。


未だに喋り下手なわたしには、やっぱり「書くこと」は合っているんだと思います。書くことで「わたしらしさ」を表現できることがとても楽しいです。
そして、あの頃の、書くことを純粋に楽しんでいた気持ちや、先生の想いを忘れずに、これからもnoteを書いていきたいです。

以上、わたしが書くことに初めて夢中になった話でした。






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