見出し画像

父がくれた言葉 

父の日、皆さんどのように過ごされましたか。
私は娘と一緒にパパへクレープを作ったり、
父にはお手紙を書いて、
少し遅れたけれど、今日投函してきました。

父は優しい人です。
テニスが上手で、70過ぎて地元テニス教室のコーチに昇格。
真面目で誠実。でもマイペースで緩い。
母や姉から「姿勢が悪いわよ」「ちゃんと噛んで食べて」とか
色々と叱られながらもすべて聞き流しています。

私は大学卒業後、就職し、慣れない土地で一人頑張って
心を病んでしまったこともあったし、
大切な人と30を過ぎてお別れを決めたりしました。

問題があるとすぐ解決したり、原因を探りたくなる性格の私だけど
父は白黒つけようとしません。
「まったくしょうがないな」「困ったもんじゃ」なんていいながら
私や姉たちのことをいつも少し離れたところから
見守り続けてくれています。

第一子を出産した時、私はいわゆるガルガル期に突入。
母とは頻繁に衝突し、実家は険悪なムード。
少しウンチの様子が違うだけで不安になります。
ずっと検索したり相談したりしていました。

そんなある日、父がふと私に言ってくれました。

「孫もかわいいが、お前が一番かわいいんじゃ」

それは、子供のことが心配で
自分のことを置いてけぼりにしていた私にそそがれた愛の言葉でした。
きっとこの先、一生忘れないと思うし、宝物だと思います。

最近父にその話をしたら、もう忘れていました(笑)
そういう人なのです。
それが素晴らしさでもあるのです。
そんな無意識に、娘を励ませるってすごくないか。

お父さん、ありがとう。
私も、愛の言葉をそっと紡げる人間になれるように
日々を大切に積み重ねていきます。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?