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届かない声。


最近のおすすめ小説

『52Hzのクジラたち』

田舎に引っ越してきたある女性と、虐待を受けている少年の心の絆の物語。

聴いて貰えない声があって
その声を誰かに聴いて欲しいと願っている
人たちがいる。
今の社会の問題に対峙したような
その人たちの声を52Hzのクジラに重ねることで

今を生きる人々に
寄り添いながら、訴えかけるような
物語のように感じる。


そしてこの「52Hzのクジラたち」の存在は
他のクジラが聴き取れない高周波の声をもち
世界一孤独なクジラのこと。


それを知り読み進めるとなんともいえない
孤独で寂しく、でも届けたい
なんとも言えない想いが押し寄せてきます。


内容は決して軽いわけではないのに、
明日への活力をくれるような作品。


久々に号泣しました。。


惹き込まれるように読んでしまって
一気読み笑


そしてこの本を読み、自分と対話してみて気づいたこと。

自分の声を自分で聴こうとしてるかな??

ということ。


自分の声を他人に届けたい、聞いて欲しい。
と思う人もいれば


そこに気づいてない人もいるのではないか??
と感じました。


私の声はなに?
なんと言ってるの??


と自分が伝えたいことをまずは自分が知るということ。


特に今まで感情を抑えてきた人が
抑えるのが楽だと思っている人が

いきなり自分の声を届けることは難しい。


だって自分の声を知らないから。


だからまずは辛かった時の自分、
押さえ込んできた時の自分を知ることから始めよう。


◎辛かった時の記憶は?
◎自分はどうしたかったのかな?

をまずは書き出してみて。
どんな自分も大丈夫。
誰も責めたりしない。


だからまずはどんな自分も認めてあげて。


そうすれば自分の声が何か、何て言ってるのか
少しずつわかってくる。


そして「52Hzのクジラたち」ほんとにほんとに読んで欲しい1冊です📕

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