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子ども食堂をやっていた話。


今日は学生時代にやっていた子ども食堂について。

1.子ども食堂とは何か
2.子ども食堂を運営する苦悩
3.これから自分が子ども食堂をするのなら

1.子ども食堂とは何か

子ども食堂とは…

こども食堂とは、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供するコミュニティの場を指す。
また、単に「子どもたちの食事提供の場」としてだけではなく、帰りが遅い会社員、家事をする時間のない家族などが集まって食事をとることも可能。
このように、「人が多く集まる場所」ができたことで、地域住民のコミュニケーションの場としても機能している。
こども食堂は、民間発の自主的、自発的な取り組みから始まった。
農林水産省公式サイト;「子ども食堂と連携した地域における食育の推進」より


私がやっていた子ども食堂は、大学生が運営している子ども食堂だった。

特徴としては、大学生が勉強を教えたり、レクリエーションをしたり、大学生だからできることを強みとしていること。

学校の先生や親御さん(たての関係)、学校の友達(よこの関係)とは違う、大学生はナナメの関係性。

たての関係であれば、上から指導する立場になる。
よこの関係であれば、同じ立場に立つことになる。
ナナメの関係であれば、たてにもない、よこにもない不思議な関係性。

アドバイスもできるし、同じ立場になって遊べるし、
なんか面白いお兄さん、お姉さん。


月に1回の活動だったが、時には100名以上来る大盛況の子ども食堂となった。


2.子ども食堂を運営する苦悩

子ども食堂を運営する上で1番困った問題は、金銭面である。
子ども食堂を始めようと思っても、大学が金銭面を工面してくれる訳はなく、
自分たちで企業にプレゼンしたり、寄付金を募ったり、コンテストに出たりして
ようやく集めた。

子ども食堂は低額で食べられるご飯をウリにしている。
大人は300円、子どもは100円。
それだけの低額だと赤字経営である。
どんどんチリに積もれば、子ども食堂を継続に運営して行くことも困難となる。

継続的に支援してくれる企業も現れたが、「うちの会社のコンセプトと違う」や「うちの会社のロゴを入れろ」と日に日に要求がエスカレートしていった。

そもそも、会社が運営している子ども食堂ではなく、大学生が運営している子ども食堂である。支援してくれるのはありがたいが、距離感が難しかった。


月に1回の子ども食堂は果たして子ども食堂としての意味があるのかと悩んだことがあった。月に1回だけでは、継続してご飯を提供していると言えるのかと。

ただ、勉強が主体の大学生にとって、献立を立て、会場を押さえて、レクリエーションを考えて、食材を集めて…。となると月に1回が限界であった。

子ども食堂だけなら何ヶ所もあり、私たちが開催していた子ども食堂の周りには貧困層は少ない地域だった。

私たちの地域で大切なことは、誰かとの交流だった。
核家族で両親が共働きな世帯が多い地域だった。
近所の人の顔も名前も知らない、自分の両親以上の年齢の人(高齢者など)とは関わりがないから怖い。というのが、子どもたちの印象だった。

子ども食堂ができたことで、近所の人がご飯作りを手伝ってくださったり、一緒にご飯を食べる機会ができた。

そのおかげで、地域の中で交流が生まれ、すれ違った時に挨拶できるようになった。

子ども食堂はただのご飯を食べられるところだけの役割としてではなく、
人々の交流の場となり、地域を作っていくきっかけとなることがわかった。


3.これから自分が子ども食堂をするのなら

自分がしたい居場所作りとも関係するところがあるが、
やっぱり誰でも来られる子ども食堂にしたい。

子どもだけでも来られる、
親だけでも来られる、
おじいちゃん、おばあちゃんだけでも来られる、
学生が友達同士でも来られる、
仕事終わりの人が1人でも来られる、
障害があってもなくても
みんながフラッと来られる居場所にしたい。

ここに来れば安心できるな、楽しいなと思える居場所を作りたいな。



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