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マイ・ライフ・サイエンス(27)「3億リットルの汗」

 テレビで天気予報の番組を見ていると、少し前までは桜が満開!とニコニコ顔だったのが、暑さ対策をしてください!という論調に変わっていました。季節のギアは真夏モードに入れなければならないのだと理解しつつも、アナログな我がサイエンス魂は、余計なことを考えはじめます。
 「この日本列島には約1億人の人間が住んでいる。夏にかく汗の量を一日3リットルとすると、この日本列島には毎日3億リットルの汗が流れるわけだなぁ」と、まったく何の役にも立たないことを、漫画の吹き出しのように呟いてしまいます。
 3億リットルとは、30万トンとなり、まったくリアリティの湧かない数値になります。2トンのトラックで運ぶとすると、15万台となります。15万台と言ってもリアリティはありませんが。
 ま、発汗するので、そのまま水にはなりませんが、それが毎日毎日水蒸気になると考えると、それはそれで夏空にモクモクと湧く入道雲を連想してしまいます。さらに、60日間、発汗が続くと考えると、これはもう大変な水分量になります。
 日本列島という島々の潤いに人間という生物がその一助となっているのかと考えると、ミミズや和蜂などの昆虫やその他の動植物と同じような生物界の一部ではありそうです。人間なんて生物界のちっぽけな一つの生物だと考えれば良いのになぁ、と思うのです。だからこそ、ちゃんと生きなければ、とも。中嶋雷太

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