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「正しい自己認知」について

変な書き出しだが、就活で「自己分析」なんてよくやると思うが、個人的にはあまりピンと来ていない。自己を分析することは否定しないけど、やるべきことは「自己認知」だと考えているからである。
(単に表現の問題かもしれないが・・・。)

では、なぜ「自己認知」なのか?

人は自分で自分のことを、客観的に認知することができないと思っているからである。(いわゆる自己分析は個人で行うことが多い)

就活にせよ、転職活動にせよ、会社内であっても、他人との比較の中で判断をされていく。
つまり、自分で「得意」と思っていても、他人と比較した際に秀でていなければ、それは「得意」とは言わない。 それは、せいぜい「平均より少し好きで知っている」くらいなものである。

なので、マッチャーで会ったり、就活相談をしてくれる学生を話したりするときには、とにかくたくさんの人と話して、互いの価値観や考えを共有すること、その中で自分を正しく認知することが大事だと伝えている。

だが、これは学生だけの問題ではなく、社会人の中でも大きな問題だと感じている。

私は人材系ベンチャーで働いていたのもあって、多くのキャリア相談に乗ってきたが、「正しい自己認知」をできている人は本当に少ない。
もっと言えば、「正しい自己認知」をできて、「行動」まで変えられる人は一握りしかいない。

周囲に差をつけたいなら、常に周囲の環境は変わり続ける、ということは、それに追いつくためには、その環境変化スピードと少なくとも同スピードで自己投資(成長のためのR&D)をしなくてはならないということである。

ちなみに自己投資をすることの効用は2つある。

①リスクヘッジ:何か起こったときに備える
 →会社が厳しい状況になったら、すぐに動ける
②チャンスを掴む:公募などにチャレンジできる
 →目の前にチャンスがあったときに、手を挙げられる

①はとてもわかりやすい例があるが、下記は富士通の話。

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富士通は近日中に発表する2019年4月1日付の組織改編と人事異動について、このほど社内に通達した。複数の富士通関係者によれば、4月1日付の組織・人事の骨子は次の4点である。

1、デジタルビジネスの本格化に対応する「次世代営業本部」を営業部門内に新設する。

2、システムとサービス、プラットフォーム(ハードウエア製品)を担うテクノロジーソリューション部門にあるアシュアランス本部や品質保証関連組織を、社長直下の「品質保証本部」として統合し、塚野英博副社長(社長補佐・最高財務責任者兼アメリカリージョン長兼グローバルコーポレート部門長)が担当する。

3、プラットフォームグループに5GやIoT(インターネット・オブ・シングズ)など新事業のクラウド展開に向けたビジネス企画・開発を担う「戦略企画本部」を新設する一方、「サービスオリエンテッドカンパニー」を掲げ始めた富士通におけるハード事業の今後の在り方を検討する「サーバー・ストレージ事業改革担当」と「ネットワーク事業改革担当」を置き、前者を河部本章執行役員専務、後者を松本端午執行役員常務が担当する。

4、2019年1月末に締め切った間接部門従業員の割り増し給付金付き早期退職を含めた今後のジョブ選択を45歳以上の富士通グループ全従業員に拡大する。

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こうなったときに、「では、次に行きます!」と言えるかどうか。

②もイメージしやすいと思うが、会社が何かしらの新たなチャレンジをするとき、基本的には成功確率が高い人に任せたい。
普段から自己投資している人といない人、どちらを選ぶかと言えば、当然ながら基本的には前者である。

纏めると、環境変化を踏まえた「正しい自己認知」をし、早く動き始めることが今後勝つためのカギなのだろうと思う。

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