鳴子湯治ウィーク2021「自炊飯をやってみた」その1

おはようございます。
このたびご縁あって、宮城県鳴子温泉の湯治ウィークのイベントに参画しています。

今日から5日間、毎日「リエコの湯治飯」として実演調理を生配信します。
「カラダもココロも喜ぶ湯治飯」がテーマです。
インスタライブ@riettajp

https://www.instagram.com/riettajp/


湯治宿「旅館大沼」さんに滞在しています。
温泉もご飯も素晴らしいお宿なので、普通に旅館として宿泊もできます。
しかし今回私はこちらの素晴らしい自炊用の設備をお借りして「湯治客」として滞在することにしました。
(そのあたりの設備や宿のご当主の魅力は、また改めて・・・)

湯治21



とにかく、未だ浸透していない「湯治」というものを、自身が体験して発信することで少しでもリアルにお届けできたらと思っています。
(当然、私と言うフィルターを通してですが・・・w)

さて、そもそも湯治ウィークとは・・・

初回は2019年9月、いわゆるシルバーウィークに鳴子温泉で開催されたもので、音楽ライブやノルディックウォーキング、マルシェやワークショップなど様々なイベントがが1週間続きます。
当時の私は、案内を見て「面白そう」「行きたい」とハンカチの隅をギューッとかみつつ願いは叶わず。
「次回こそは!」と虎視眈々と狙っておりました。

↓これは2019年のものです

スクリーンショット (64)

聞けば毎年9月の同じ週に開催する!って言うじゃありませんか。

これは参加したい!

しかし、2020年はコロナ禍にて残念ながら開催を見送り、
どうなることか・・・と思っていた今年はオンライン配信を含めての開催となりました。

当然、今回は企画したことが全て出来ているわけではないと思います。
またこのような状況でのイベント開催には様々な意見もあったと承知しています。
それを踏まえてなお、開催に踏み切った事務局の方の思いを察するに胸が痛みます。
それと同時に「これは絶対に参加したい!」とフライング気味に声をあげた自分がいました。

なぜなら私は「湯治場に滞在してご当地食材で自炊生活をする」ということが、かねてより「やってみたいこと」のかなり上位にありました。
たとえば湯治ウィークがなくても、後学のために湯治を経験して実際に自炊生活をしてみるつもりでいました。

まだうまく言葉で表現できませんが、
「作って」「食べて」「労わって」「元気になる」という食の根幹はここにある気がしたからです。

本日より実演調理を生配信していきます。

不便が楽しい

ご当地食材を買い込み乗り込んだ昨晩はワクワクした気持ちと同時に、
よそのキッチンでよその設備で調理することの「不便」にも直面しました。といっても逆にその不便さが楽しみでもあったのです。

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ミッションじゃん!と思うとやる気が満ち溢れる体質ですw

想定内ではありますが、直面した「不便」が心地よく、ある意味「サバイバルモード」にスイッチが切り替わりました。

いいぞいいぞ!

そしてさっそく買ってきた材料と調味料を書き出しました。

当然
「あーーーアレ持ってくればよかったな」
「アレはこの辺じゃ売ってないよね・・・」
(近くに大きなスーパーはありません)
など、色んな「不自由」がありますがそれがまた楽しいのです!

自分に急ブレーキ発動!

書き出しながらレシピを考えます。
アレも作れる、アレも作って紹介したい!
・・・・気付けば「限られた材料でちょっとすごいモノ」を作ることばかり考えていました。

例えば、
栗のグラタン・甘長の甘酢炒め・・・など💦

「実際ひとりで湯治滞在していて、そんなご飯作るか???」
心の中で大きな疑問が沸き上がり、自分に急ブレーキです。

そしてそのまま温泉につかり、おもてなしご飯をいただき爆睡してしまいました。

一皮むけました!

おはようございます。

たっぷり寝て目覚めたら
皆さんが期待しているもの、
そして実際に湯治する自分が食べたいものって
「あれじゃないよな・・・」と腑に落ちました。

そして結局「このくらいのものでいいんだよな・・・」という、
なんとも力の抜けたレシピを配信することに気持ちが落ち着きました。

本日初回は、
 ・自家製なめたけ
 ・ついでの玉ネギマリネ
を常備菜用に

 ・サラダチキンと中華スープ
で胃を労わります

うんうん、ちょうどいい(^_-)-☆

湯治21.7

温泉宿1泊、実は疲れる

そもそも温泉宿に滞在するのって、たいてい1泊ですよね。
到着してひとっ風呂あびて、夕ご飯は食べきれないほど品数が出て飲みすぎ食べすぎでそのまま撃沈・・・
翌朝、思い体を引きずって朝風呂を浴びて、「昨日あんなに食べたのになぜ?」と思うけど、なぜかすごく美味しく朝ごはんを食べつくしてチェックアウト・・・

もちろんこれも非日常で、ありがたいおもてなしではあります。
けれどいつも思うのは・・・
「逆に体を酷使ちゃったな」と、広がった胃袋と常に膨満感を感じてながら後悔している自分がいます。

湯治は別モノ

同じ温泉に滞在することでも、湯治は別ものです。
今のご時世、なかなか1週間レベルでステイすることは難しいかもしれませんが、逆に私はコロナで後押しされました。

しばらくはガチガチに働かなくてもいい(というか、それができない)
この歳になったら意図的に自分を労わって健やかに生きていきたい
そして、どこにいても出来る種類の仕事が生まれた

ということです。

それまでの「飲食業」1本だったら、店を閉めて休むことはイコール収入を捨てることです。

湯治といっても、せいぜい2泊3日の日程をひねり出すのが精いっぱいだったでしょう。

けれど今は自分の仕事の軸が少し広がり、飲食という「労働」だけでなくなりました。これは本当に環境とご縁のおかげです。

湯治21.9

どこにいても仕事ができるならば、どっかに行きたい


常にそう思っています。

そんな中での今回の「湯治飯」の企画。

完璧な環境に感謝しつつ、本日より5日間、毎日11時からインスタライブ配信していきます。

そして、配信しきれなかったものはこちらのnoteでお伝えしていきます。

鳴子温泉の魅力、宮城県の魅力、そして温泉の持つ力、人とのご縁や自然の偉大さ・・・いっぱいお伝えしたいのでお付き合いいただければ幸いです。

そして、
いいなぁ・・・と思っていただけたら、さっそく「来る」ために行動を起こしてみてください。

温泉はいつでも湧き出ています。
たまりにたまった様々な思いや、目に見えないストレスを
まずは「放電」しませんか?

充電より放電

昨日、宿のご当主たちと意気投合したキラーフレーズであります。

私も放電しまくって、また新しいことが入り込む「余白」を作って帰りたいと思います。

ですから、今回の発信は単なるレシピ紹介ではなく、
日常から遠く離れて「生活」してみることの具体例とその可能性をお伝えするのが目指すところであります。

そのために、
ひたすらゆるく、行き当たりばったりで。

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