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面倒くさいを塗りかえてくれる言葉。

今年こそ、三日坊主にならないように、さらさらっと書くことができたらなあと思っていましたが、はやくも黄色信号。

というわけで、手抜きをします(笑)。

2016年に『シミルボン』という読書サイト用に書いたエッセイですが、昨年、そのサイトが終了してしまったので、ここで掲載しようかなと。今も自分に気づきを与えてくれる言葉についてのエッセイです。


気づくことで豊かになる

これまで、さまざまな自己啓発本を読んできました。「○○歳になるまでにしておく○○のコト」的なものから「愛されるための○○の方法」や「マーフィーの法則」のような哲学的なものまでさまざまです。でも、どれも一度読んでしまうと手放してしまい、また同じような内容のものを求めてしまう──その繰り返しでした。松浦弥太郎さんの『100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート』と出会うまでは。

「100の基本」とあるように、松浦さんが日々心がけている100のことと、松浦さんが手掛ける書店「COW BOOKS」における100のこと、計200の基本が書かれています。

そのどれもがシンプルでハッとさせられるものばかりです。「思いやりではなく想像力。」「人の話をよく聞く。もっと聞く。さらに聞く。」「面倒くさいを楽しむ。」というように、記憶に残る短い言葉が左ページに、その反対側には、松浦さんがどうしてそのことを大切にしているのか、その説明が書かれています。

この本を読んで、気づくことの素晴らしさを教えてもらいました。たとえば、先に挙げた「面倒くさいを楽しむ。」ことに気づかせてもらったことで、私の生活は大きく変わりました。それまでは何かにつけて「面倒くさいなぁ、後にしようかなぁ、やりたくないなぁ」とマイナスの感情を抱いていたことであっても、この言葉と出会い、楽しむという考え方に変わった。特別な特訓をしたわけでも、頑張って努力したわけでもなく、「ああ、そうか!」と気づいただけ、ただそれだけです。でも不思議なことに、一度気づいたことは忘れないものなんですね。流れはこうです。気づく → やってみようと思う → やってみる → 気分がいい → 続ける → いつの間にか習慣になっている。

もちろん、人それぞれなので100のなかで自分がコレと思ったもの、その時の自分が欲しているモノに気づければそれでよくて、全部をマスターしようとかそんなふうに思わせないのも、この本のいいところ。ときどき手にとってページをぱらぱらとめくりながら、気になるところを読み直しています。気づくことで人は豊かになる、気づくことで人は変わることができる──そんな大切なことを教えてくれる大切な本です。


「面倒くさいを楽しむ。」という言葉が、本当に大好きで、たぶん一日に一回はこの言葉を思い浮かべて行動しています。

「ことばむ」というSNSでも紹介しているので、よかったら↓
https://www.koto-bamu.com/user/21

たぶん、また明日。

読んでいただき、ありがとうございます!♡(スキ)の色がかわってハートの隣に数字がみえると、読み手にちゃんと文章が届いたんだなと嬉しくなります。次は何を書こうかなと励みになります。みなさんの今日の一日にも嬉しいことがありますように!