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ひとり暮らし、ふたたび

少し前から部屋探しをしていた長女が、ようやく決めてきた。

もうすぐ私もひとり暮らしの再開だ。

人生2度目のひとり暮らし。
前回は憧れの暮らしだった。たった2年だったけれど、一度経験したから憧れでもなくなっている。
何が違うのかな、と考えてみると、30年も前、1回目のひとり暮らしの時は家を出る側だった。今回は家に残る側なのだと気付く。
残るって言葉あまり嬉しくないかも(笑)
親なんだ、と今さら思う。

自立している次女や、今回長女からも「実家」という言葉を聞くようになった。自分のいる場所が実家と言われることに、まだ慣れない。

それでもこうして時は進む。

インテリアが大好きだ。家具に限らず部屋の間取りを見るのも楽しい。
そんな私が前面にいる。

憧れだった1回目のひとり暮らし。
思い通りの部屋を作ることに全力を注いだ。現実は遠かったけれど。
今回は、
娘に「これでキレイな部屋に住めるねえ」なんて言われた。
娘の部屋は散らかっている。整理収納を趣味としている私には考えられない室内となっている。好みはそれぞれなので、いや単純に面倒なので、散らかっていようが、驚くような部屋になろうが、もはや何も言わなくなった。
でも、出ていくと思ったとたんに、早く片付けたい、という欲求がむくむくと沸き上がってくる。

娘が借りた部屋の間取りを見ては、ここにベッドを置いて、クローゼットは小さめだから中にコレを置いて。
自分の部屋でもないのに思いを巡らせる。
部屋の間取りをみたり、配置を考えたりするのって本当に楽しい。放っておくと何時間でも考えている。

そして私の引越し熱が再燃した。
私の引越ししたい病は一定の周期でやってくる。

それでも娘が成長するまでは、とここを住み処として選び20年近く経つ。
次女が自立した頃から、もう少しコンパクトな暮らしにしたい、と本格的に住み替えを考え始めたが、
駅近で利便性が高く、長女がここから動きたがらなかった。

さて、残る側とはいえ、実家は移動させてもらおう。目指すはコンパクトですっきりした暮らし。

まだ自分のことなんて何も決めていないのに、インテリア雑誌を眺めたり、家具や生活雑貨の店をふらついたりして、ひとり暮らしの部屋へ妄想を膨らませはじめてしまう私。新聞広告に入ってくるマンションの間取りを見てアレコレ考えたり。

2回目のひとり暮らしについて想いを巡らせたのは先月だった。
寂しさは、まだない。
今も横に娘がいて音楽を大きな音でかけているし。でも気持ちの変化を今後書き記していけたらと思う。
今は、自分のインテリア熱が高すぎて、感慨や想いを馳せるまでに至っていない。


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