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『私的気まま子育て帖』Parenting note

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夢中だった日々を ゆるめに振り返りつつ 気ままに綴る 子育てあれこれ
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#シングルマザー

『Dear Girl』

いつからか 大人びて笑うことを覚えて いつからか 涙を隠すようになっていく 差しのべた手を 嫌がって ひとり遠くを 歩き出す 迷う小さな その背中 心配ばかりが 募る日々 頬を通る 朝の風 大きく広げて 君の羽 今はここで 見守ろう 誰より強い 眼差しで いつの日か 心に芽生えた希望の種 いつの日か 小さな蕾が開いてく すぐに抱っこをせがんでた 幼いままの 無邪気な瞳 いつも優しさ携えて 笑顔で歩いていてほしい 心を潤す 春の雨 優しく包んで 君の夢 今はここで 信

私がサンタだった日のこと

「恋人がサンタクロース」という歌があるくらいなので、彼がサンタなんてこともあるのだろう。 1980年に発売され、小学生から中学生の頃に何度もすりこまれ聞いた曲。 サンタは偶像だと知り、クリスマスが楽しいのは子どもだけだね。 子どものくせにそう思っていた私に、ささやかな夢を運んできてくれた曲だった。いつか私も"隣のお洒落なお姉さん"になるんだと思いながら。 にもかかわらず、私はかなりとんがってひねくれた乙女に成長した。プレゼントとかクリスマスとか「なにそれ」的な冷めた目で見て

放送局員の怪

見つけてしまった。 今日。 ショッピングモールのちょっといい感じのソファっぽいベンチで。 そんなところで?と若干驚きつつも耳ダンボ。 制服を着た女子高生ふたり。聞き取りやすくハリのある大きな声で。 あらいりうるえれおろ…(多分こんな感じ 拙者親方と申すは…(?)なんたらかんたら… あーーはいはい。聞き覚えがあるある。 🎤 娘が女子高生だった頃、お友達が家に遊びに来たときと同じ光景。 部屋からは楽し気に談笑する声。 と、いきなり、大きくはっきりと聞きとれる声が聞こえ

断捨離魔の哀しみ

娘の高校の三者面談で言われた言葉に衝撃が走ったことがある。 「英語の文法が弱い」 ではなくて、 それに続いた担任の言葉。 「中学時代の問題集があれば、そこからひととおりやってみては」 なんですって? ……。 もちろんありません。 断捨離魔の私。物持ちの悪い私。 こんなところで墓穴を掘ることになるとは。 娘が小学生の頃はこんなにすぐ処分することはなかった。 毎年どのくらいの期間保存しておけばいいのだろうと悩み、次第に前の学年のものを使うことはないと学習し、それを繰

トンボとの遭遇場所って意外と大事

トンボに限らず我が家にとっては、虫全般に言えることかもしれない。 赤トンボの写真を撮りながら 我が家のトンボ事件を思い出していた。 娘が高校生の頃のこと。 以下、当時のブログより抜粋 🍁 静かな秋の夜。 ぎゃ~~~という突然のおたけび(とても悲鳴とは言えぬ声) 長女のこんな声には慣れたもので また飲み物でもこぼしたかな、なんて思いながら立ち上がると 先に部屋から慌てふためき飛び出してきた。 「トンボがいる!!」と。 ええっ~トンボが?何故に? 私、外で飛んで

偉大なるパンダさん

娘がキーホルダーやストラップのついた10センチくらいの小さなぬいぐるみを処分した。 綺麗なものはもらっていただいて、その以外は今までありがとうと感謝してさようなら。 その娘がもういらないかな、と出してきた中にあった少し大きめ、大人の手のひらサイズのパンダさん。 うわーっと思い出がよみがえり、私は捨てられずにコルクボードにかけた。 キミはムリ。しばらく眺めよう。 まだ娘が就学前のこと。 おばあちゃん家までひとりで行かなければならなかったある日、これをお守りがわりにして送り

鉛筆の削りかた

春からデザイン学校に通う娘が、先日 鉛筆を買って帰ってきた。4Hから6Bまで揃っている。 へえーこんなのあるんだ、スゴいね、とぼんやり見ていた。 「ばあちゃんよくこうして削ってたよね」と鉛筆を削り始めた娘が言う。 うん、そうだね、なんて言いながらよく見ると、 あら、カッターナイフでぎこちなく削っている。 ん?しかもヒドイ。何これ。削り過ぎでしょ。 ごめんごめん、ぼんやり見ていて気付かなかった。 小学校の時に使っていた鉛筆削りがまだあったはず、と立ち上がろうとしたら 「

参観日の出席率は?教師の意見と参観して印象に残った授業

職場で勤務表を作るにあたり、参観日のことについて話題になっていた。 たくさんある参観日。 娘が新学期に年間行事予定表をもらってきたら、参観日の日付には黄色のマーカーを引いた。 毎月のように引かれている黄色を見て、こんなに参観日ってあるのね、と驚いたものだ。私の子どもの頃はこんなにあっただろうか。 私は、参観日の出席率は高い方だった。小学校は9割は出席した。 高学年になると「来なくてもいいよ」とは娘にも言われたけれど「来てほしくない」とは言われなかったので。 仕事をしてい

万が一について考える

もう成績とかね、どこに就職するとかね、どうでもいい。 命だけ持って帰ってこい! 元同僚。最近女子大生になった子を持つ母。 彼女と話をしていた時の会話。 そうそう、生きてさえいればそれでいい、と年を経るにつれ そう思うようになった。ふたりでこの話題で かなりの時間を費やし共感し話込んだ。 我が家の娘ふたりは既に社会人である。 なので深夜の帰宅にも慣れてきた。だが、やはり女の子なのでいつまで経っても夜道を歩くことには心配がつきまとう。 小学生の頃にはニュースになるような事件

学校健診後の再検査通知に普段の通院・有給は病院のはしごで消えゆく

ちらちらと学校健診の通知を持って受診する人が増えてきた。 学校健診の結果が出始めて再検査の通知が始まる時期。 ※ ※ ※ 我が家でも小学校高学年頃から2人して毎年毎年通知をもらってきていた。 ひっかかるのは眼科健診。 学校健診で1番の恐怖がこれだった。 いったいどこまで視力って下がれるんだ?と疑問になるくらい。 そして春先はアレルギー性鼻炎が出始めるのと、歯科矯正にも通っていたため娘と病院とは本当に切りたくても切れないお付き合いなのだった。 中学、高校となると帰

中学以後の入学式は動画から写真へめっきりラフへ

前回書いた初めての小学校の入学式のときとは違い、中学校の入学式はそれほど大きな緊張もなく参加した。 気持ちがラフになっているのはあらゆるところに表れる。 服装はパンツスーツになった。(普段ほとんどスカートを着ないのでパンツのほうが断然楽) おしゃれする気合いがすでに入っていない。 もちろん春コートに冬ブーツ。 一方、娘は制服に身を包み、少し大人びて見え、「ああ、成長したな」と感慨深い思いに耽る。 相変わらず、うるっときたりして。気持ちは変わっても涙腺のユルさは変わらない私

席選びで決まった入学式の思い出

入学式とはいえ、まだ雪の残る北海道の4月初旬。 普段の通勤なら春コートだけれど足元はショートブーツだったり、アスファルトは見えてるけれど寒すぎてその逆もあったりと、ちぐはぐなことになりがちな雪国の4月。 でも、さすがに入学式だもの。 キチンとしたほうがいいかな、と。 スーツだしね、と。 服装も悩みつつ、スーツ用の春コートにパンプスを履いて出掛けた親として初めての入学式。 学校に着くまでに雪解け水がストッキングに跳ね、若干足も濡れて失敗だったかなと周りを見ると、冬靴と春靴

育児ストレスを溜めないためのイライラ解消のコツとその医学的根拠

前回、親の不安やイライラはどのように伝わるのかを書きながら、 もうひとつ書いておこうと思った。 余談だが、 専門的な記事は、他のサイトで一文字○円、△千文字以上、という契約で記事を書くので、ここではのんびり日々思ったことなどを書いていきたいのだが、書こうと思ってしまうのは やはり職業病だろうか、でもここでは定型も文字数もないので、思うがままに書こうと思う。 ※ いくら我が子が可愛くても、子育てしていると思い通りにいかないことが多く、日々のストレスを感じること、ついイライ

卒園式シーズンに思う

基本、私は涙もろい。 感情のままにしておくと号泣するので人目があるときは歯を食いしばる。 初めての式ものは、長女の幼稚園の入園式だったが、制服姿でみんなと並んでいるだけでも感動して涙腺がゆるんでしまった。 卒園式は、 泣かせるためにあるのではないかと思うほどの演出が待っている。 子どもたちが「がんばった、うんどうかい」とかね、 「どきどきした、おとまりかい」とかね、 幼い声で一生懸命に言うたびに、うんうんと思い出しては感極まり、当然のように涙ぐむ。 そう、母は園の演出の思