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参観日の出席率は?教師の意見と参観して印象に残った授業

職場で勤務表を作るにあたり、参観日のことについて話題になっていた。

たくさんある参観日。
娘が新学期に年間行事予定表をもらってきたら、参観日の日付には黄色のマーカーを引いた。

毎月のように引かれている黄色を見て、こんなに参観日ってあるのね、と驚いたものだ。私の子どもの頃はこんなにあっただろうか。

私は、参観日の出席率は高い方だった。小学校は9割は出席した。
高学年になると「来なくてもいいよ」とは娘にも言われたけれど「来てほしくない」とは言われなかったので。
仕事をしている親に気を使っているのでは、行かないと本当は寂しい思いをするのでは、とシングルなりに思うところもあり。真意は分からないけれど、余程のことがない限りは出席に〇をつけていた。

ぎりぎり駆け込んで最後の10分位しか出席することができなかったこともあるし、2人同じ日だとどう頑張っても半分ずつしか見られないこともあったけれども、まるまる一時間参加していたことが圧倒的に多かった。

親の出席率は学校によってもかなりのばらつきがあるようだ。
7割と発表されている学校新聞を見たことがあるが、教師をしている知人に聞くと地域性もあり、それ以下もそれ以上も本当にばらばらとのこと。
学校側も出席率が上がるようにと工夫されることもあるらしいけれど、仕事をしているとやはりすべてに出席するのは大変ではある。

でも、その教師をしている人に聞いたところによると、そこまでの参加は求めていないということだった。どこかで参加できる機会を設けるために、あの回数があるというようなことを話していた。

そうだったのか……。
それを知ったのは娘が中学に上がってからで、更に中学ともなると出席する保護者もガクッと減り、いる方が目立つ、という感じでさすがに出席率は下がった。それでも回数自体が小学校よりもかなり少ないので、結局私は比較的出席していた。
単純に参観するのは楽しかったし。

いろいろ参観した中で印象に残っているのは実技の授業。気取っていない素の子どもたちが見られるし何より面白い。

体育の授業の参観日は先生の策略かと思うことがあった。
バスケットの授業で「ひとりづつ走って行って先生からボールを受け取ってドリブルしてシュートする」という流れで、終わるとまた列の最後に戻り繰り返す。

みんな上手だなー。
私はバスケット得意だったけれど娘はどうかなー。

とワクワクしながら娘の順番を待ち、いざ娘!
注目して見ていると、ボールを受け取るところでまず立ち止まる。
ん?
立ち止まったままボールを持ち替えている。何故?ドリブルしやすいように?いや、どこをどう持っても真ん丸だから一緒だよ、と心の中で突っ込みをいれつつ見つめる。

心を決めてドリブルを開始する。ドったんドったん、とまあ見事な手さばきで、ゴール前まで行き、また立ち止まる。近すぎるよー と心で叫ぶ私を知るすべもなく、両手でシュート。まあ見事な弧を描き、当然入らない。よね。何度やっても、悲しいかな変わらない。
これを見せられたら体育の通知表の評価が悪くても何も言えない。先生、負けました、と体育館を後にした。

もうひとつ、驚いた授業が音楽。しかも、歌のテストをするとの事。
参観日に?
緊張するでしょ。でも行くよ!
中学生だと流石に照れるのか「仕事休んでまで来なくてもいいから」なんて言っていたけれども。

行ってみると、私はてっきり先生の前へ出て、1人ずつ歌うものかと思っていたら違うんですね。今は。

全員での合唱だった。自分のパートをそれぞれ歌う。
前に8本マイクがあってそこから録音されるのだ。前の人が終わると後ろに回って2列目の人がマイクの前に立って……と順繰り順繰り、繰り返されて終了。
録音用マイクなので、マイクの前の人の声が大きくなるということもなく、全員が同じようにひたすら歌い続ける。
先生はあとからゆっくりと録音を聞いて評価。時代の違いなのか、私が田舎者だったからか、へえ、なんか画期的。と思って見ていた。

娘(アルトパート)は、隣のとっても声の出ていたソプラノの子に「つられまくった」と言っていたけれど、1人緊張して、うわずった声を披露するよりずっといいじゃない。

こんなふうに娘の学校での姿を見て、家とは別の表情を発見することも出来たり、誰に似たのよーと突っ込みたくなったり、時代は変わったのねと授業に対する発見もあったりして、それなりに楽しんでいた。

仕事をしていると参加が大変なこともあるけれど、特に実技の授業参観は、教室でじっとおすまししている姿ではないので子どもたちの動きが見られて面白かった。
と、職場で参観日に行くかどうか現役ママさん達の話を聞きながら、そんな諸々を思い出して、懐かしさに呆ける私がいた。


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