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【自己紹介】 ここ一年の活動のインタビューby FY-CA(日本語訳)

(※文中のリンクが切れてしまっていますがそのまま残しています)

はじめまして、初noteです!
私は現在東京を拠点にしている、若手中の若手の現代美術作家です。
2019年3月に東京藝術大学大学院のグローバルアートプラクティス専攻の修士課程を終え、フリーランスとして活動を始めました。

今回は、自己紹介を兼ねて先日カナダのオンラインマガジンFY-CAから受けたインタビューの日本語版をこちらに載せようと思います。

こちらが実際のインタビュー記事になります。(英文)
https://www.fy-ca.com/riekotsuji.html

ここに載せた作品の写真とは別のものも載っているので、是非見てみてください!

では、以下日本語訳です。英文から日本語に翻訳したため、時折洋画の字幕のような独特な言い回しになっています。そんな部分も含めて、楽しんでもらえればと思います!

どうぞ!


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インタビュアー:2019年11月に瀬戸内・豊島にあるゲストハウスmammaにて個展を行なっていますね。どのようにして展示の機会を得たのですか?

辻:これまで長い間、瀬戸内にて生活することを望んでいました。豊島に移住した友人が瀬戸内国際芸術祭の期間中の仕事を紹介してくださったので、これはチャンスと応募することに決めました。また、京都造形芸術大学在学中にお世話になった教授の方が瀬戸内で制作しているとお聞きし、その方に連絡を取り展示の機会がないか尋ねたところ、ゲストハウスmammaのオーナーさんと引き合わせていただくことになりました。
当初の計画ではゲストハウスの休憩スペースのみで展示をする予定でしたが、そちらにある銭湯がとても美しかったので、そこにも作品を飾ろうと決め、現地にて制作を行いました。

インタビュアー:ゲストハウスや銭湯にて作品を展示する上で難しかったことはありましたか?

辻:銭湯でのインスタレーションは屋外展示ということもあり、防水面でとても苦労しました。また、ソーラーパネルを使った作品なのですが、機械に弱い私にとってはかなりの難題でした。楽しい面も多かったですが!

インタビュアー:
星がふたつ並んでいるようなインスタレーション作品ですね。これらは光るのですか?

辻:そうです!中にセンサーが仕組まれていて、外が暗くなるとそれを感知し自動で電気が付くようになっています。ちなみにこれは月と土星なんですよ、特に時々そのふたつの星が周期の関係で接近しているタイミングを表しています。

インタビュアー:なんだか彼らは友達のように見えますね。辻さんは天文学に興味がおありなんですか?

辻:天文学と呼べるほど専門的かはわかりませんが、星とか宇宙はよくモチーフとして使いますよ!2017年に作ったフィクショナリティーはNASAのスペースステーションの映像から影響を受けたものですし、2016年のPARKもそのまんま星をモチーフにしていますし。科学技術館とかよく行くし、そういうものが個人的に好きなんですよ。多分これからも作品に関わってくるでしょうね。

インタビュアー:豊島ではそのほかにどのような活動をしましたか?ゲストハウスに泊まったり、あとは豊島美術館に行ったり?

辻:ゲストハウスには泊まらなかったですね、でも温泉には入らせてもらったな。
豊島には1ヶ月くらい滞在したのですが、東京の生活とは本当に違う面白い経験にでした。豊島にはスーパーマーケットがなくて、食材の調達のために船に乗って島を出なきゃいけない。レストランも全然ないから、毎日のように料理をしていました。隣の人が畑を持ってて、よく朝手作りの野菜を窓からプレゼントしてくれてました!
ちょうど瀬戸内トリエンナーレが開催されていたから、他の島にも訪れてアートを沢山見ましたね。瀬戸内は本当に美しいですよ。
豊島美術館は毎日横を通っていたけど実はきちんと鑑賞はしなくて、ちゃんと見ればよかったと若干後悔しています。3年前に見に行ったときは、感動してしばらくぼーっと座っていましたね。



インタビュアー:話を少し変えて、2019年の夏に戻りましょう。アメリカ・ポートランドでレジデンスプログラムに参加されましたよね。どのようなプログラムだったのですか?

辻:素晴らしい経験でしたよ!現地の人は本当に優しいし、天気はいいし、ご飯も美味しかったし。
レジデンス期間中は、自分の制作もしつつ、オーガナイザーの紹介でポートランド内のアートスペースをたくさん見せてもらいました。特に関心したのは、ポートランドには小規模だけど高いクオリティで動いてるスペースがあるってこと。アーティスト個人の家にあるプライベートな図書館や、主にアポイントメントによってお客さんを招くギャラリーとか、オーナーが自分の友人の作品を展示しつつ販売したりしなかったりするスペースとか、営利的になりすぎず自分たちのしたいことが叶えられている丁度良いアート活動をしている良い印象を受けたましたね。
その頃、東京でコマーシャルギャラリーで働いていたので、アート作品はすごい金額で売買されていて、自分もその流れに乗らなくてはいけないのかと悩んでいたのですが、そんな遠い世界じゃなくてもアート活動はできるんだなと思えた良い経験になりました。

インタビュアー:レジデンスプログラム中、「バーチャル・ロマンス」というタイトルのインスタレーション作品を発表していますね。こちらは辻さんと男友達との会話を元に作られているそうですが、彼とはどのように知り合ったのですか?また、その方は作品にされることについてはなんとおっしゃてましたか?

辻:その相手の方とはオンラインの言語交換のサイトで知り合いました。英会話の練習相手になってもらっていたんですけど、顔を直接見ないからなのかとても話しやすかったんですよね。
私がたまたまアメリカのレジデンスに受かって、実際に会う約束をしてから、甘い会話が増えて、これは面白いことになってきたなあって感じでした。直接会ってみても楽しかったけど、恋愛関係にはならないことに決めて、切ない思い出ですね。
これを作品にしようと思ったのは、アメリカのポップカルチャーだと女の人が自分の私生活、特に恋愛を元に歌を書いたりするじゃないですか。そういう表現方法って日本ではあまり王道ではなくて、その違いにすごく興味を持ったんです。
ちなみに相手はドキュメンタリーの映像作家で、私がやろうとしてたことは理解してくれていました。僕たちがしてるのはアートだ!とも言ってくれていた。そのときはお互いに盛り上がってたからかもしれないですが…。

インタビュアー:日本では恋愛とはどのようなものですか?辻さんは東京に住んでいますが、他の場所とは違う特徴はあると思いますか?

辻:うーん、恋愛事情を一般化するのって難しいですよね。それぞれのカップルによると思うので。
日本のユニークな恋愛事情として私が個人的に調べてみたいのは、バーチャル恋愛ゲームですかね。想像上のキャラクターに恋をしてしまうってどのような感じなのだろうと思います。
二次元のキャラクターやアイドルにしか恋心を抱けない人って少なからずいると思うのですが、それが起こる理由とか、実際そういうフィクションの世界の人に絶賛恋い焦がれ中の人について調べてみたいです。
似たような題材として、ラブドールも興味深いトピックですよね、完璧な美を持っていて、一方的な欲求を満たしてくれる存在って、そらまあ素晴らしいけど、なんというか。考えさせられることがいっぱいありますね。

インタビュアー:バーチャルの世界での恋愛は健康的なトレンドだと思いますか?現実世界で起こる恋愛に置き換えることは可能でしょうか?

辻:インターネットを通じて人と知り合うことはもはやありふれたことだと思います。現実の世界できちんと会って関係を築く人たちはもう数えきれないくらいいるのではないかな。ただ、私が今回体験したような、インターネット上で知り合って、 インターネット上でのみ会話が出来て、インターネット上でしかその人情報が得られないって関係は、かなり非現実的で脆いと感じました。相手を理想化しがちだし、実感も実態もない。それこそ二次元のキャラクターと対峙しているような状態かもしれませんね。
バーチャルな恋愛を現実世界の恋愛と置き換えられるかは人によると思いますが、例えば恋愛の現実的で痛い部分を味わいたくない人は、理想的なバーチャルの相手と距離を保ちながら話してる方が楽しくていいんじゃないですかね。

インタビュアー:辻さんは二次元のキャラクターに恋をした事はありますか?

辻:最近、友人に勧められて「はーとふる彼氏」というバーチャル恋愛ゲームをプレイしてみました。鳩たちが恋人になってくれるっていうゲームで、なかなかカオスなゲームでしたよ。
その鳩ゲームは私にはハマりませんでしたが、二次元のキャラクターを好きになる事はありますよ。ピカチュウはいつでもずっとわたしのお気に入りのキャラクターだし、10代のころはオーランドブルームが演じるパイレーツオブカリビアンのウィルターナーが好きすぎて映画館で泣いてたし、最近だと、二次元のキャラクターとは違うかもしれないけどsiriの対応にいつも感心しています。近い将来、AIと恋に落ちる人はいっぱいいるでしょうね。

インタビュアー:ありがとうございました。最後に、最近取り組んでいることについて教えてください。

辻:ここ最近は家の中で作品のための植物を育てていて、それをいかにオンラインで発表できるかについて調べてますよ。3Dやフォトグラメトリなど、新しい試みをしています!

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最後までお読み頂きありがとうございました。
これからnoteにて色々少しずつ綴っていければと思います。
ではでは、よろしくお願いします!

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