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卒業式に向けての一場面

3月といえば、卒業式シーズン

今年は、中止になるだとか 父母が参列できないとか 色んな問題がありました。

近年、卒業式に袴を着用されるのは大学生・専門学校生だけではなく、小学生も9割がた、、、

成人式というのは、ほぼ日程が決まっていて、所謂 成人の日、もしくはその前日だが

卒業式はというと、3月は毎日どこかで卒業式!ということになる

1日の公立高校に始まり、25日前後の北海道大学が〆

(北海道のパターンである)

ただ、毎日どこかで!といっても 集中する日が1日2日あるわけです

それは、小学校の卒業式の日!

大学や専門学校の卒業式は、お昼前後に開始などが多いので

お支度時間もやりくりは付くが、

小学校に卒業式開始時間は通常の登校時間と同じ

大手のレンタル衣装屋さんにお支度を頼むと、今や早朝5:00からの予約しか取れない((+_+))なんてことになる

ある程度の大人が、支度のために朝もはよから というなら

はい!そこは頑張ろうかぁ ってことになるが

小学生の子供がそんな時間から、着慣れないものを着せられ いかがものだろう? 

と常々 疑問に感じている私である。。。


「母が着せる袴着付けレッスン」

今年も何組かの母娘レッスンを承った


2月にお子様の着付けのご予約をいただいたが、既に予約が入っていたため承ることができず

お母さんが着せてみませんか?とレッスンをご提案

お母さん自身、どの程度 着物に触れてきているかを伺い

まずは一度やってみましょう ということに

お子様をモデルにレッスン

浴衣程度は着られる、着せることができる というお母さん

手つきはなかなかのものでした

衣装はレンタルで、式当日の2日前に届くというので

私のサロンにあるものでのお稽古

レンタル品とお稽古の着物と、こういうところが違うかもしれないですよ

とお話を交えながら


着付けの練習モデルは、大変なもの

立っているだけだが、それがなかなか身体の負担になる

6年生のお嬢さんも頑張ってくれました

途中休憩をはさみ、3・4回着せては脱がしを繰り返す

ポイントをメモしながら、お母さんも必死

一緒に来てくれた妹ちゃんは愚図りもせず、お絵描きしながら付き合ってくれました


私が小さい頃、お祭りや七五三などには、母が着せてくれていたなぁ と懐かしく思い出す

それは、今 写真で見ても とても”美しい着付け”とは言えないが、、、

それでも 昔は そんなものだった

わざわざ お金をかけて、大荷物を抱えて着せてもらいに行くようなことをどれだけの人がしていただろう

自分で着られない・着せられないとしても、近所や親せきに出来る人がいて その人に着せてもらったり

そんなものだった


ま そこに戻ってしまうと今の私の仕事は無くなってしまうのだが(苦笑)


そういう大人が減ってしまったことが残念でならない、、、

子が’こども’のうちは、お母さんが着せてあげるのがいいんじゃない? と思う


卒業式終了後、お嬢さんの袴姿の写真を送っていただいた

とても上手に着つけられた その写真を見て

私も一安心


ー綺麗な着付け

欲をいえばキリがないですけどね

「着付け」って シワひとつなく綺麗なだけがゴールじゃないと思っています


着物をこどもに伝えられるお母さんが、今の時代にもっと増えてほしい!

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