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言葉にならない部分。『自由というサプリ』

いとうせいこう・星野概念『自由というサプリ』を読む。前作の『ラブという薬』が良かったので続編も読んでみたくなり手に取った。

『ラブという薬』の刊行を記念して開催されたイベントを基にしたこの本。
イベントを行った当時は、世の中がこんなことになるとは誰も思っていなかっただろう。

不思議と、今このタイミングで出会えてよかったなーと思った。
今へのメッセージとして私は読んだ。

この本には、「こうすればいいよ」という答えはない。白黒つけない。
「この状態はいつかよくなるよ!」みたいな安易な期待を持たせない。
しかし般若心経によると、嫌な形はずっと続かないという。
人生は一直線ではなく円環にいる、とか、よりみちが大事だとか、
硬くなったハートをほぐしてくれるような本。

最近は、強い主張にちょっと疲れちゃったなーってところがあった。
だから、言葉にならない曖昧な部分、白黒つかないところをまとめてくれたこの本はとてもありがたかった。


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