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ぶつかりあう街

気づいたら腕に傷が出来ている、とか、痣になっている

そんな事ありませんか?

ふと痛みを感じ「こんなところに痣できてたんだ。。」と気づく事が多い私

ふとした時に肩に痛みを感じ、触ってみると、なんだか痛い。

いつこんな所を痛めたんだろうと、記憶を辿ると思い出す

「たしか昨日道を歩いているときに、思いっきりぶつかってきた人がいたっけ」

一瞬心臓が止まるんじゃないかと思うくらい、肩にガツンとぶつかって、驚きのあまりあのときは痛みを感じなかったのかもしれない。

こーんな広い街なのに、ケータイを片手に歩いたり、時間に追われて急いだり

そんな風に歩いていると、周りを見失ってしまうのかもしれない

すみません、の一言もなしに傷を残されるのはとても不快なこと。

周りが見えない彼らはきっとぶつかった事さえも覚えてないんだろう。そして痛みもないんだろう。

もちろん皆がそうという訳ではないけれど、最近こういう場面に出くわす事が多い気がする。痛みとともに、嫌な思い出として頭の中に埋め込まれていく。

先日訪れた、同じくアジアの国 モンゴルには、昔から粋な習慣がある。

街を歩いていて誰かの足を踏んでしまったときや、肩がぶつかったときには、ぶつかった方からぶつかられた方へ握手を求めるのだ

「悪意があったわけじゃないよ、ごめんなさい」の意味を込めて。

この習慣、日本にきて間もないモンゴルの友人が電車でやってしまったらしく

彼女は相当恥ずかしかったそうだが、握手を求められた方は嫌な顔はしていなかったそうな。

ぶつかって後から痛みと怒りを思い出すよりも、ぶつかって痛みを共感して優しく握手する文化。同じアジアで日本の方が先進国といわれる部類に入るのに、人間としてモンゴルの方がよっぽど先進的な気がした、わたしなのでした。

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