別れの言葉

別れの言葉を訳すのは本当に辛い。削っては書き直しを繰り返して、結局最初に訳した文に戻ったりする。いつまでも手元に置いたままでも仕方がないので、エイヤッと納品するのだけれど。

包含しきれなかった欠片のことを思って枕を濡らす。

でも、自分のことであっても、「別れの言葉はこれでよかった」と思うことなんてないんだから、きっといい気持ちで訳せることは一生ないのだろう。

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