私の見た世界 - 5
持ち越した感覚
さて、私自身が受けた初めてのセッションについての続きですが、今回は3つめ、4つめに見た前世の話をまとめてお伝えしようと思います。
まず3つめ。
感じとしてはヨーロッパ。フランスっぽかったでしょうか。ドレスのような洋服を着た女の子で12歳くらい。一人ぼっちという印象がします。そこそこ裕福そうではありましたが「誰も会いに来てくれない。寂しい」と、先生からもらったメモにはあります。
じっくり感じてみると、石壁の暗い部屋に閉じ込められていました。
それは、土地で一番の権力者と結婚させられそうになった私の身を守るために、父親が私を死んだことにし、人目を避けるために閉じ込めていたのです。ちなみにその権力者はお爺さんと言ってもいいくらい高齢の人でした。
その後、15歳くらいでやっと外に連れ出され、夜のうちに遠くの村に逃げます。新しい住処でも、息をひそめてひっそりと暮らす様子がうかがえました。
次に見た場面は27歳くらいでしたが、その頃には結婚もしていて、息子もいました。ただ、故郷の父親が、夫に口止め料を払って私の正体を隠していました。先生のメモには「知られると父が殺されて、自分も閉じ込められる」とあり、閉じ込められる恐怖と不安がうかがえますが、「父も自分も殺される…」ではないんだなぁと、変なところで感心。
息子はかわいく、現世の母だなと感じたのですが、夫に対しての愛情はあまりない感じでした。心から信頼はしていなかったのかもしれません。
「もっと人と関わりたい。でも秘密があるから難しい」
と、人生を通して葛藤とあきらめの気持ちを抱いているようでした。
その後、65歳くらいで亡くなるのですが、その人生の総括としては
というものでした。
4つめに見た前世は、いきなり閉じ込められているシーンで始まりました。
じめっとしていてカビ臭さがします。石造りの塔の中。
私は感覚タイプなのか、匂いや温度(熱い・冷たい)、質感(風、濡れている、硬い、重い、肌触りなど)、体の痛みや違和感などを先に知覚し、それからビジュアルへと広がっていくことが多いです(毎回ではないですが)。
そこは修道院で、13歳の男の子でした。規律が厳しく大した食事も与えられず、逃げ出そうとして捕えられたようです。
今の自分視点で想像したので、一瞬「悪ガキだったのか…」とよぎったのですが、そうではなかったよう。
というのも、どうやらトップに近い修道士から日常的にいたずらをされていた様子。難しそうな本がいっぱい詰まった高い本棚のある修道士の部屋、その片隅で身を小さくして恥ずかしさとみじめさと悔しさに震えている自分がふっと湧き上がってきました。
それに耐えきれず、逃げ出そうとしたのです。周りにも何度も脱走を試みて、捕まった少年たちがいました。
空虚な心とあきらめの感覚、力のなさを感じます。
その次に見たシーンは23歳。教会で信者のための結婚式の準備をしています。それをとてもうらやましく感じているようでした。でも、自分はいたずらをされたから、結婚する資格はないと思っているようでした。
(かといって、聖職者としてまっとうしたという感じでもなかった)
次の場面は50歳くらい。教会にいるのですが、そこは孤児院のようなところでもありました。小さな子どもがたくさんいて、みんなかわいい、自分の子どものようだと思って接している様子。子どもたちを見る目にやさしさと愛情を感じます。
結局、その人生では結婚することなく亡くなっていくのですが、
という想いがありました。
さて、この2つの前世を見て私は、現世の自分の思い込みに気づきました。
初セッション当時の私は「~であるべき」とか「きっと~なはず」といった断定や前提条件をたくさん持っていました。
「だって私は〇〇だし…」というのもありますね。
そういうのを持っていることが正しいというか、当たり前だと思ってました。
でも、そういう考え方や思いって、秘密や口外できないことがあるから幸せになれない、幸せになってはいけない…と前世の自分を縛っていたものと同じだなぁと思ったんです。
言ってみれば、思い過ごし?
秘密があるからダメ、ではなかったんです。
ダメと思ってるから、ダメだったんです。
とんちのようになってしまいましたね。
この時から、自分の思考の在り方を客観的に見つめるようになりました。
そして、私の中にある思い込みのブロックは何だ?!を見つける新しい試みも始まることになります。
お読みいただきありがとうございました☆
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