見出し画像

在宅勤務の前夜は思いきり泣ける

次の日が在宅勤務の夜は遠慮なく泣ける。これはわたしが感じる在宅勤務のメリットのひとつ。

悔しい思いをしたり映画を観て感動したり、涙腺がゆるむ理由は色々あれど、普段は泣きたいことがあってもつい堪えてしまう。

なぜかって、泣くと目元が腫れて別人になってしまうから。

わたしは奥二重なので、泣き腫らすと一重になる。大泣きじゃなくて”小泣き”でもアウト。しかも厄介なことに、このむくみは一筋縄では取れない。上半身のリンパをグリグリと流したり、あらゆる手立てをとったところで最低でも一日はかかる。

その顔は受け入れがたく自分でも思わず目を背けたくなる。人様に会うなんてもってのほか。ましてやこのマスク生活、否が応でも目元に視線がいくようになった。

だから余計に泣けなくなった。

だけど最近は遠慮なく泣いた。在宅勤務が続いていたから、毎晩泣くことが許された。

選んだ本がいけない。おいおい泣いた。

すると涙腺はどんどん緩み、ついには夕刻にどこからともなく漂ってくるピーマンの炒め物の匂いにノスタルジアを感じ、込み上げるまでになってしまった。

「泣くことは浄化」とはよくいったもので、心のおりのようなものが外に流れ出たような気がする。

だから泣けるときはどんどん泣いたほうがいい。

さて、今日から出勤。在宅勤務は解除された。

泣くのはしばらくお預けだ。



憧れの街への引っ越し資金とさせていただきます^^