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社会問題の原因療法を求めて「私×リディラバ」④

みなさん、はじめまして!2020年1月にリディラバに入社した東憲吾(ひがし・けんご)と申します。現在はオンラインサロン「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」のマネージャーとして、また社会問題をテーマとするウェブメディア「リディラバジャーナル」の編集記者として働いています。

まず簡単に自己紹介させていただくと、私は静岡県の藤枝市出身で、三人兄弟の末っ子に生まれました。長男は軽度の知的障がいを持っており、次男は高校時代に引きこもりを経験。生きづらさを抱える二人を間近で見てきて、幼い頃から「なぜ兄たちは生きづらい状態に陥ってしまうんだろう」と考えていました。それは二人を生きづらくさせている社会への怒り、というよりも、「なぜそうなってしまうんだろう?」という純粋かつ漠然とした疑問として常に頭の片隅にありました。

ただ、だからといってすぐに障がいや引きこもりにまつわる社会問題に興味を持ったわけではありません。私が社会問題に関心を持ったきっかけは、東日本大震災です。といっても、震災直後は事態を把握するだけで精一杯で、テレビで流れる津波の映像や原発事故の様子を遠い異国のできごとのように眺めているだけでした。

震災が一気に自分ごとになったのは、東北で被災した方々と出会ったときでした。「友人が流された」「水が怖くてお風呂に入れない」「シャワーを浴びるだけでも恐怖を感じる」…そうした発言に心を撃ち抜かれて、初めて東日本大震災の被害の深刻さを知りました。

そこから、震災をきっかけに溢れ出した原発や政治の問題に関心を持つようになりました。そして次第に自分の家庭にも目が向くようになり、兄たちを取り巻く問題についても考えるようになりました。社会貢献への意欲が出てきたのもこの頃からです。

ただ、社会問題に対して何かしらのアクションをとるようになったのは社会人になってからでした。前職は名古屋のデザイン会社でコピーライターとして働いていましたが、仕事上、社会問題を扱ったり、ソーシャルセクターと関わりを持ったりするようなことはほぼなかったので、休日にボランティア活動をしていました。

名古屋市に避難してきた被災者の方々に、主要な全国新聞紙5紙の震災関連記事を切り取って渡すという活動をしたり。名古屋のボランティア情報紙にライターとして関わったり。知り合いがやっていた社会課題と市民活動の情報サイトにライターとして参加したり。

そんな活動をしばらくしていた中で、とあるNPOの代表の方にこう言われたことがありました。「社会問題を風邪の症状だと捉えると、ただ熱や咳といった症状を抑える”対処療法”だけでは完治しない。熱や咳が発生してしまう大元を治す”原因療法”をしないと」と。

自分がやっていた活動は、あくまで問題解決の一部でしかなく、問題そのものの解決には至らないのかもしれない。今までの活動を否定するわけではないけど、社会問題という風邪を根本から治すには、別の方法も必要かもしれない。じゃあ一体どうしたらいいんだろう…。そう悩んだ結果、“ソーシャルセクターで問題解決のために働きたい”と強く思うようになりました。

その思いが高まっていたときに知ったのが「リディラバジャーナル」でした。初めてサイトを見たとき、リディラバジャーナルが配信している記事は「原因療法」を見つけるための手立てになるのではないかと思いました。社会問題を構造化することで、問題解決のための本質的な手段を知ることができるのではないかと。そしてそれは多くの人にとって必ず有益なものになるはずだと。

そんな直感があり、入社に至ったという次第です。今ではリディラバジャーナルの記者としてだけでなく、オンラインサロンのマネージャーも務めるようになりました。とにかくいまは、サロンをもっと盛り上げていきたい、良質な記事をみなさんに届けていきたい。そんな思いを持って頑張っていますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

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