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"熱狂"を生む1人をつくる―人材育成プログラム「Field Academy」大解剖!

「会社の未来を切り開く"新時代のリーダー"を育てたい」―
企業の人材育成、特に次世代リーダー層との向き合い方は、社会のうねりと共に大きく変容しています。
マルチセクターと社会課題の現場を10年以上つないできたリディラバが、企業の新たな人材育成のために立ち上げたプログラム「Field Academy」についてご紹介します。

尚、リディラバの企業向けプログラムで最も大切にしている、「社会課題の現場へ"越境"することが、なぜ企業にとって重要なのか?」については、以下のnoteをご参照下さい。
(公開1週間で1,000view達成!ありがとうございます!)

どのようなプログラム?

・業種混成のチームをつくり、
・社会課題の現場へ赴き、
・様々な人・モノ・情報に自ら触れ、
・課題解決に本気でチャレンジする

そして、一連の過程を通して「組織に"熱狂"を生むひとり」を生み出すことが、このプログラムの目的です。

誤解されがちなポイントなので敢えて強調しますと、「社会課題を解決すること」ではなく「自分の在り方を問い直し、"熱"を自ら生み出す人になって、会社に帰ること」こそ、Field Academyの目的です。

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<プログラム仕様>
・期間:3カ月程度(延べ8日+チーム毎の自主ワーク)
・行程:
 ・DAY1:キックオフ(チームビルディング、マクロ考察、目標設定)
 ・DAY2-3:1stセッション(現場理解、当事者・プレイヤーヒアリング)
 ・DAY4-5:2ndセッション(構造理解、プレイヤーとの議論)
 ・DAY6:中間発表(プレイヤーや外部ゲストを招致した発表&講評)
 ・DAY7-8:最終セッション(最終発表&講評、ロングリフレクション)
  ※各行程は数週間-1か月程度の間隔を空けて催行します
・参加人数:
 
10名~(最大25名程度)
  ※1チームあたり4-5名で多業種混成のチームを編成
  ※1社あたりの参加人数は1名~複数名いずれも可能
・料金:
 お問い合わせください
・実績:
 2018年/12社24名(経済産業省の実証事業として試験実施)
 2019年/8社14名
 2020年/7社10名(新型コロナの影響に鑑み一部オンライン化)
・その他
 ・プログラム中~事後に、1on1のメンタリングを定期的に実施します
 ・事前事後にコンピテンシー測定を実施します
 ・各セッション中~後に、経験を内面化するリフレクションを実施します
 ・プログラム終了後に、希望者向けにアルムナイ企画を定期開催します

プログラムの目的は?

慣れ親しんだ会社の外へ飛び出し、見知らぬ社会課題とゼロから向き合い、そして新しい仲間とゼロから信頼関係を築く・・・
社会課題の現場には、「この課題を何とか、このメンバーと共に、解決"したい"」という強烈なWILLを、誰からお願いされるわけでもなく自然と生み出す力があります。

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そして、社会課題には「正しい進め方」も「正しい解答」も存在しません。今まで正しい進め方・作法に従って仕事をしていると思っていた企業人にとっては、衝撃的であり、戸惑いにもなる"摩擦"が生まれます。現場のプレイヤーと本気でぶつかり合い、チームメンバーとも価値観を丁寧にすり合わせる場面が実に多く発生します。
そのような時に、自分を支え、課題に向き合い続けるために最も必要なことは、他の誰でもない自分自身の信念です。つまり、Field Academyは「社会の課題」に向き合うことではなく、「自分自身の課題・在り方」を問い直すことに最も比重を置いているプログラムだということです。
したがって、プログラムを駆け抜ける中で、自分が日々の仕事に向き合う意味を問い直す瞬間が何度もあります。

課題の現場は「内省」の機会となり、「内省」は日々の仕事の意味を変えます。「日々のルーティン」だと思っていた仕事は、「課題解決のためのミッション」に変化します。
仕事との向き合い方を根本的に改め、社会への熱いモノを携えて会社に戻り、仕事の意味を自ら変えていくと考えています。

1人を変えて、組織を変える!?

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そして、帰ってきた1人の熱が、部署を、組織を変えていく。そのサイクルを再現性高く生み出し続け、組織・事業を変革することが、Field Academyの射程です。

大企業の人材は、とにかく「優秀」です。優秀だからこそ、常識にとらわれてしまい、敢えて枠を外れて「勇気をもってドミノの一枚目を倒す」ような提案・アクションに踏み出しづらい傾向があります。

しかし一方で、横に並んだ同期・ライバルのうち1人でも無茶なアクションに舵を切ると、「(大企業なのに)そういうアクションに踏み切っても良いんだ」という考えが広まり、自然とフォロワーが増えていきます。
大金を払って偉いゲストを招致する講演があまり意味をなさないのは、実はここに理由があります。自分と遠い立場の人がいくら「無茶をしろ!自分はこれだけ無茶をした!」と語っても、(あの人はすごいなあ、勉強になるなあ・・・)というように物語として消費されるのみで、全く自分ごと化されません。

組織の"中"に「無茶なことに踏み出せる1人」を置くことで、組織は有機的に変容していきます。
私たちリディラバは、Field Academyを通じて、熱量を持った人材を1人・2人と生み出し続け、また彼らをフォローし続けることで、組織に熱狂をもたらすロードマップを敷くことまでを射程としています。
単なる研修ではなく、事業変革・組織変革までこだわり抜くことが、企業にとって真に意味のあることと考え、プログラムを造成しています。

プログラムを共創する!人事コミュニティとは?

FA人事コミュニティ

不確実な時代を切り開く新たな人材を育てるField Academy。
私たち運営する側もまた、「決まった手順に従ってただ運営をする」存在であってはならないと考えています。
2020年度より、参加企業の人事+リディラバ事務局合同で送り出し元コミュニティを結成。写真を撮った日はキックオフなので皆カタい表情をしていますが、時にはプログラムの進め方について議論を交わし、時にはプログラムを超えた人事・企業の未来について語り合う場として、日を追うごとに関係が深まっていることを感じます。
ただの関係構築のみではなく、送り出し元コミュニティで行った議論は即座にプログラム内容に反映させています。プログラムオーナーとしてリディラバが責任を持ちつつ、参加者や企業の状況に応じて有機的・柔軟に作り替え続けることで、参加者がガチンコでプログラムに向き合い続ける環境を整え、越境の効果を最大化させています。

これから越境プログラム導入を始めようと思っている人事の皆さま。
ご紹介したい「越境の先輩」人事が多くいらっしゃいます。
どうやって人選すれば良いの?プログラム中・事後に人事が支援すべきことは何?全然関係ないんですけどこの人事制度どういう風に対応してますか?などなど。リディラバから言うのもおかしいですが、ぜひ何でも相談してください!

参考:弊社プログラム導入企業の声が経産省ポータルに掲載されました!

どのような企業におススメ?

・社員に対して、これまでにない新しい"変容"の機会を提供したい

・選抜された、あるいは公募で集めた少数人材を引き上げたい

・次の幹部層・リーダー層を育て上げたい

・社外の多様な人材とフラットに触れながら成長する機会を提供したい

・日々の仕事や社会に対して強い当事者意識を持った社員を増やしたい

・単なる「研修」で終わらない持続的な展望を検討・実行したい

・自分(人事担当)自身も他企業と交わる機会が欲しい

リディラバだからこそ提供できる価値とは?

「越境学習」、中でも国内外の社会課題の現場を対象としたプログラムは、経済産業省のご尽力もあって徐々に増えつつあります。
Field Academyもまた、経済産業省の実証事業から出発したプログラムです。

そのようなプログラムの中でも「リディラバだからこそ」の特長は、大きく以下の2点があります。

① 問題を構造的に捉え、「本質的な課題」を発見する視座を養います

上述の通り、社会課題の現場は、実際に触れることでひとり一人の固定観念を揺さぶり、そして課題解決にチャレンジすることで周囲と協働しながら解を自ら生み出させる力を持っています。

しかしそれだけでは、企業の未来を切り開く人材として不可欠なピースが、まだ1つ足りていません。
それが「問題の構造を捉えながら、解くべき課題を自ら設定する力」です。

社会の変容が著しい現代において、これからの企業人に求められる力は、「誰かから与えられたお題を効率的に処理・解決する力」から「目の前の一人(ミクロ)から社会全体のありよう(マクロ)に至るあらゆる要素を分析・統合し、今自分たちが解くべき最も本質的な1点を決定する力」へと変化しています。

この力は、社会課題を真に解決するために必要な力と全く同じです。

私たちリディラバは、社会課題を「構造化」して、解決のポイントを自ら解き明かすことを事業として実行しています。

↓社会課題を構造化する事業(WEBメディア事業)

↓解決のポイントを自ら解き明かす事業(事業開発事業)

問題を構造的に捉えることで初めて、社会の様々な課題が「単純なワンイシュー」ではなく「様々な要因が相互に関連するマルチイシュー」であることに気づき、自分自身、あるいは自分の仕事・会社との繋がりが可視化されます。

そして、解決のポイントを自ら解き明かす力をつけることで初めて、会社に戻っても残り続ける「課題解決の作法」が体得されます。

このエッセンスをプログラム内に凝縮させ、かつその体現者・専門家であるリディラバメンバーが伴走し続けることで、課題設定力を身につける。これが、Field Academyならではの特長その1です。

② オトナにこびりついた固定観念を覆すほどの強い刺激を提供します

社会課題の現場なら、どこでも「越境学習」のフィールドとなるかと言えば、それは違うでしょう。
そもそも世の中には「社会課題の現場」があふれかえっています。自分の子どもが通う学校、近所の飲食店や病院、会社、街並み1つ1つ、あるいは家庭内と、本当は世の中のありとあらゆる場所が「現場」なのです。
しかしそこに日常的に触れていても、オトナの価値観を覆すほどの強い刺激になり得ないことは想像がつくかと思います。

ではどのようなフィールドが「越境学習」に適しているのでしょうか。

私たちリディラバは、2009年の団体発足以来、一貫して「社会課題の現場」とのリレーションシップを築き上げてきました。
時には学生の新しい学びのために、時には企業のCSR研修のために、時には一般向けスタディツアーのために・・・。
11年間で開発した現場は、300種類・延べ送客数は1万人を超えています。

その中で、企業人との相性・企業の課題感に鑑みて「越境学習」との親和性が高いフィールドを選定していることが、Field Academyのもう1つの特長です。

その要素は
・ビジネスセクターとの親和性("事業"を通じたアプローチへのこだわり)
・プレイヤーやフィールドが持つエネルギーの高さ
の2点があります。

社会課題の現場で活躍するプレイヤーの中には、事業活動を通じてインパクトを生み出すことに徹底してこだわっている方々が実に多くいらっしゃいます。
彼らとの出会いは、「社会課題解決とは、事業ではない。社会貢献である。ボランティアである」という、口には出さずとも前提にしがちなオトナの思い込みを、簡単に覆してしまいます。

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例えば新潟の人口5万人程度の中山間地域に、高齢化の著しい集落の笑顔を守り続けるため、50万人以上の来場を誇る世界的な「芸術祭」を立ち上げたプレイヤーがいます。地域に計り知れない経済的・文化的効果を生み出すその事例は、国内外から視察が止みません。
目的は間違いなく「目の前の一人」のため。しかしその活動が社会に与えているインパクトは、とてつもなく大きなものとなっています。

そして、そのプレイヤーたちが徹底してこだわることは、(これだけ社会インパクトの大きな事業を取りまわしているにもかかわらず)お金を稼ぐことではやはりなく、自分が真剣に実現したいと思っている未来のビジョンを愚直に信じ続け、そのために目の前でアクションを泥臭く起こし続けることです。

途方もないほどの理想と現実のGAPを受け止めながら活動し続けているプレイヤーと交流を続けることで、「お金を稼ぐことは目的ではなく手段だ」と口では言っていたはずのオトナにも、「はて、結局"目的"とは何なのだろう?」と我に返る瞬間がいとも簡単に訪れます。

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例えば神奈川県相模原市には、2階建ての工場を自ら建設して「フードロスの再生」に取組むプレイヤーがいます。ジャパンSDGsアワードで内閣総理大臣から表彰を受けた、紛れもなくSDGsのトッププレイヤーであり、社会ニーズや事業創造への感度も極めて高いものを持たれているプレイヤーです。
参加者は、最初は歯がゆい気持ちでプレイヤーと接していました。この人ならば、もっと効率的に、素早く、華やかに、事業を展開することだって出来るはずなのに。しかし効率化の提案をしてみても、彼は全く首を縦に振らない。「そんなことに自分は価値を感じられない」と。
そういえば、そもそも事業を展開することがなぜ重要なのだろうか。何のために彼はフードロス再生事業をしているのか。問い続ける過程で、「自分は何のために仕事をしたいだろうか?」と、問いが自分に跳ね返る瞬間があります。

このように、オトナにこびりついた前提を覆すためには、それなりの時間と相手が必要となります。
しかし、一度前提が覆れば、他者とゼロベースで向き合い、そして自分にも改めて向き合うことが出来る。自分は社会に何をしたいのか。自分は仕事を通じて何を実現したかったのか。自分を問い直すことで、自分・会社・社会の関係を再定義することが出来ます。

このような変容を起こすために最適な「現場」を選定する目利きも、私たちリディラバの重要なミッションだということです。

もっとプログラムについて知りたい!

ここまでご覧いただいた方、本当にありがとうございます。
ぜひ、ご関心を持って頂いた企業の方向けに、より詳しくご説明できますと幸いです。

Field Academyは参加企業を大募集中です。まずは話だけでも聞いてみたいという方でも結構です。以下のフォームを通じて、弊社にご連絡下さい!

(営業担当に直接ご連絡頂く形でももちろん結構です)

メールアドレス:info.cs[at]ridilover.jp
※[at]をアットマークに変えてご連絡下さい。

また、リディラバは企業の課題感・ニーズに応じてラインナップを整備しております。こちらも是非、ご参照下さい。


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