読書 ダンプ松本『ザ・ヒール』

私もダンプさん同様、いじめのターゲットにされたことがあります。しかし、逆に加害者だったこともあります。

小学生の時に、加害者側だった私は同級生から、

「いっつも女ばっかりいじめでねぇで、たまには男もいじめでみろじゃ」

と言われました。子供心に おもしろくなかった私は、それがきっかけでターゲットを変えました。

そんな私に天罰がくだったのか、中学生の時に学年を代表するような いじめっ子2人と同じクラスになり、散々な目にあいました。

最初のうちは、自分が加害者側だった時の罪の重さを痛感する日々でしたが、今にして思えば、私は小学生の時にも いじめにあっていますから、ターゲットにされるのは初めてではありません。しかし、小学生の私は別の場所で加害者になることで、変なバランスのようなものをとろうとしていたんだと思います。

もっと早く被害者の痛みに気付くべきだったと後悔もしました。私がターゲットにされる生活は中学卒業まで続きましたから、保育園の卒園式とも小学校の卒業式とも違って、やっと終わった、という思いで中学を卒業しました。

それにしても、どなたのお言葉だったかは忘れましたが、

「自分が被害者になって初めて気持ちがわかった」

とは、よく言ったものですね。

もっと早くダンプさんの本に出会いたかったと思っています。

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