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1+1が10にも20にもなる魅惑のカレー定食MEALS(後編)

南インド料理で日本の季節感を出すという挑戦。

僕の思うミールスの魅力はもうひとつ。野菜の魅力を存分に楽しめるトコロです。まさかのカレーで季節感が楽しめるんですね。

・1+1が10にも20にもなる魅惑のカレー定食MEALS(前編)

南インドは雨季乾季のある熱帯モンスーン気候。
最高気温は35度超え、最低気温は20度を下回ることはないようです。
日本には四季があって、春には芽ものが出てきて(ふきのとう、タラの芽、アスパラなんかも春です)、夏には果菜類(トマト、獅子唐、ナスなど)、秋は実のもの(くり、銀杏、柿、米など)冬には根菜類(ごぼう、大根、里芋など)が出てきます。

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当然日本の夏に出てくる野菜が南インド料理の中心です。
トマト、ウリ系、なす、唐辛子などですね。
だけど、日本でミールスをつくっている以上秋になり、冬が来て、やがて春が訪れます。

冬には冬の美味しいものがあるのに、トマトやナスを使うのは僕は出来ないんです。
インドでももちろんそうでしょうが、料理とはその土地の気候や風土と向き合うことだと僕は思っていて、冬にトマトやナスを使ったら、ゴボウや大根に失礼じゃないかと思ってしまう。なので常夏の南インドの料理に日本の四季を組み込むという挑戦をしています。

挑戦していると新たな発見もあります。
春は山菜が合います。粒山椒はとにかく合う。夏は苦労しません。秋はキノコやムカゴがミールスの付け合わせとしていいです。冬はゴボウ、生姜と大根のアチャールなんて最高です。

YouTube動画 南インド風カレー定食MEALS

南インド on my mind.

僕は南インドに行ったことがありません。たぶん行かずに人生を終えるでしょう。わかりませんが。

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だけどミールスの魅力に取り憑かれて「料理」というモノの経験の積み重ねと、僕なりの解釈で、南インドの文化や調理法を最大限リスペクトしながら、日本の食材とスパイスがどうやったら仲良くやっていけるのか、日々トライ&エラーを繰り返しているのです。

南インド on my mind。
我が心にしかない南インドだけど、妄想空想しながら今日もMEALSをせっせとこしらえるのでした。

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