やりたいことを実現するために必要なこと

先日、「起業したいんです」
という30歳の男性に会って、
いろいろお話ししました。

で、結論から言うと、

『たぶん彼は起業しません』

というか、

「いつか起業したいなぁ」
「いつか」
「いつか」・・・

と言い続けて、

具体的には何もしないまま一生を終えるでしょう。

そのままの彼だったらね。
　　
では、なんで今のままだと
彼は起業できないと僕が思ったのか？
　　
それは、
「こんなことをしたい。あんなことをしたい」
と熱く語る彼に僕が、

「へー。で、それいつやるの？」

と聞いたときに彼がこう答えたからです。

「10年後に出来たら良いなと思ってます」

これ、2箇所、いや3箇所
ツッコミどころがあります。笑

こんな短い文章に3つもツッコミどころを
入れてくる彼はある意味スゴイです。

３つのツッコミ

まず1つ目のツッコミは、
　　
「思っています」です。
　　
「思っています」と言っている人で
思っていることを実現させた人を僕は知りません。
　　
「思っている」ことには何の計画性も具体性もなく
単なる妄想でしかないんで現実化しないです。
　　
　　
2つ目のツッコミは、

「出来たら良いな」ですね。　　

これも1つ目に似てますが
「出来たら良いな」には
主体性が全く無いんです。
　　
やるのは自分であるはずなのにどこか他人事で、
誰かがそういう機会を与えてくれる。
　　
サンタクロースのプレゼントを待つ子供
と同じ発想です。
　　
あと、これって「出来ないこと」が
前提の発言ですよね。
　　
だから「出来たら良いな」なんです。
　　
自分が「出来ない」と思ってることは
一生出来るようになんてなりません。
　　
　　
3つ目のツッコミは、

「10年後に」です。
　　
もうこれは単に長過ぎます。
現代における10年間って、
相当環境が変わります。

10年後なんて誰もわからない

例えば『スマホ』はいつ出てきたのか？
　　
iphoneが日本で発売されたのは
2008年ですよ（アメリカでは2007年）
いまは2020年なので12年経ってますね。
　　
その12年間でどれだけ環境が変わったか？
　　
iphoneが発売される以前の2008年に
日本には今の形のスマホはなかったんです。
　　
それが12年後のいまやスマホ所有率は
80%とか90%とか言われていますよね。
　　
それにより、
ビジネス環境がガラッと変わりました。
　　
いまガラケーに特化したビジネスなんて
見たことないし、たぶんあなたも
いまこれをスマホで見てませんか？^^
　　
スマホで見やすいように
レイアウトされた見やすい画面で。
　　
数年前はPC用の画面をスマホで見るので
見づらくて見づらくて仕方がなかったですが
いまやPC所有率をスマホ所有率が抜いたので
インターネット上の情報はスマホに最適化されています。

逆にスマホ最適化がされていないサイトを
見てしまったときなんか、

「イタイな〜。いつの時代のサイトだ？
時代に追いつけない旧石器時代の会社なんだろうな」

という烙印を押され、
すぐに別のサイトに飛ばれてしまう時代です。

たった12年でですよ？
たった12年でここまで変わってるんです。

この変わり様を12年前にイメージできていた人は
たぶん一人もいないですよ。

孫さんや堀江さんといった日本を代表する
経営者の方々でもここまでのイメージは
出来ていなかったのではないですかね？

だから、いまから10年後のことなんて
あーだこーだ妄想していても
それを実現しようとする頃には

当初とは全く似ても似つかないくらい
ビジネスモデルも何もかも変わっている
可能性が非常に高いんです。

だから「10年後に起業できたら良いな」なんて、
もう僕の中では
　　
「死んだら天国で居酒屋やりたいな」
　　
って言ってるのと同じようにしか
聞こえないんです。^^
　　
そもそも天国があるのかもわからないし、
死んだあとにお酒飲むのかもわからない。
　　
妄想の中でさらに妄想しているみたいな。

なので、本当にやりたいのなら、
10年後なんて言ってないでいまやるべきです。
長く見ても1年くらいかなと。

　
『巧遅は拙速に如かず』

小さくテストしながらスタートしてしまって
最長1年くらいのスパンで動いていく。
　　
逆に言うと、それくらいの規模で
スタートすれば良いんです。

で、動きながらアジャストしていく。

僕も数年前に一歩踏み出してから
仕事もまわりの環境も大きく変化しました。

明らかに僕の人生はその一歩で変わったんです。
もし「僕が10年後には、、、」なんて言っていたら
間違いなく今の僕はいないです。

やりたいことがあるのならグダグダと妄想したり、
今やらない理由を並べ立てたりしないで
まずは一歩踏み出してみる。

それがやりたいことを実現するために
必要な条件ではないかなと。