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ヤバイ、これがマインドフルネスか!

 ずっと毎日自分のnoteのハッシュタグに#マインドフルネスと付けていた割には、僕はこの言葉の真の意味を分かっていなかったような気がする。少なくとも、今日数時間前までは。

 今日在宅ワークの休憩中、気分転換に何気無く見た動画が「食事に集中する人は幸福になれる」と言うややスピリチュアルで眉唾的な物であった。半信半疑で訝しげな気持ちで最後まで見たのだが、そこで「あなたもこれでマインドフルネス体験が確実に出来る」と言うので、さっきやってみたら。

 凄かった。今まで何十年も「夕飯を食べる」と言う事はやって来たつもりだが、人生で初めて味わう「夕飯を食べる」体験であった。僕はかつては(実家にいる頃から)夕飯はほぼほぼ「テレビを見ながら」食べていた。ここ1年半ぐらいはテレビは見なくても、結局何かyoutubeで動画を見ながら食べていたので、食事に集中していなかった事に変わりは無い。つまり僕は何十年も「夕飯を食べている」つもりになっていただけで、本当の意味では「夕飯を食べてはいなかった」のかもしれない。

 遠く(いやそんなに遠くも無いけど)横浜スタジアムの応援を聞きながら、今噛んでいる小松菜では無くて山崎投手の次の球に集中していたり、麻婆豆腐を口に運びながら、遠く(まあこちらは遠いですね)アメリカのスタジオで有名なエンジニアさんがトータルコンプについて語るのを聴いては「トータルコンプって結局水溶き片栗粉みたいな役割かな」なんて思っていたり。もう本当今まで食べたご飯全てに謝りたい。

 今日は「奥歯が小松菜を噛む音」ってこう言う感じなのか、とか麻婆豆腐をすくおうとレンゲが皿に当たる音ってこんな感じなのかとか、冷蔵庫って意外にうるさいんだなとか、この時間うちの近所って全然車通らないなとか、本当に自作自演のASMRを聴いているような感じで、初めて知る事が沢山あってビックリした。そして何と言っても衝撃的だったのと嬉しかったのが、いつもよりずっとご飯が美味しかった事。そして「ご飯を食べられる」と言う幸福感が確実に大幅に増した事。まだ経験値1なので今後どう変わって行くのかはわからないのだが、少なくともしばらくはこの「食事に集中する」と言うのをやって行って、様子を見て行ってみたいな、なんて思っている。いや、マインドフルネスって凄い。

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