見出し画像

自分の居たい場所探し



現在の職場に出会うまで、まるで行き当たりばったりのように仕事を選んできました。
そんな経歴を症状と合わせて、現在までを大きく3つに分けて紹介します。

初めての職場

鬱の状態から脱し、躁状態になった時でした。
近所で受付事務の求人があるのを知り、勇気を振り絞り電話しました。
その時は病名もついていましたが、まだ理解はしておらず気分は良い状態だったので後先考えずに。

「仕事がある」
それだけで一人前になった気でいました。

実際は人と触れ合うのも久々なのに、受付を選び圧倒され、体力も精神力も追い付かなくなりました。
次々と来る人に臨機応変に対応をすることができないし、さらにスピードも求められると頭が追いつかず、息が詰まりました。体調もどんどん悪化しみるみる元気がなくなっていきました。

目標は「社会に少しでも出て人と触れ合うこと」でしたが、自己理解が足りずレベルに合わない仕事を選んでしまい、半年で辞めました。
今となっては病気に関しても理解を深めることができたので、良い経験です。

二つ目の職場

前の職場を辞めてから約半年後にやっと仕事をする気持ちになり、派遣で接客をしました。
人と触れ合うリハビリをするように、ペースを自分で選択できるのが合っていると思い選びました。単発で有れば日にちも時間も場所も選べます。
その中で自分にあった場所をひとつ見つけて、ペースはまばらですがなんだかんだ一年半続きました。
しかし勤務場所が遠いのが難点だったので、このまま続けるのは無理だと悟り、近場で探そうと思い辞めました。
同時期には派遣以外で興味を持った単発のバイトもしました。

三つ目の職場

現在の場所です。はじめての障害者雇用になります。
事務ですがほとんど雑用。同じような仕事の繰り返しで、時々目標を見失いそうになりますが、仕事を続けられている喜びと、周囲の優しさのありがたみが勝ります。

接客をずっと憧れていましたし好きだと思っていましたが、「続けるなら違う職種がいいのかもしれない」と思ったのがきっかけです。

躁鬱病になり、どれほど仕事を継続するのが難しいことかを痛感したので障害者雇用に踏み切りました。

実際体調も安定し、これまでと比べると想像できないほど継続的に毎日仕事をできるようになりました。
知識もなく、しかし勉強するわけでもなく、ただただ「現状維持」を大切にしています。

「体調管理をして安定して働けるようにすること」
「継続すること」
「目標を高くしすぎないこと」


失敗し学んだことで、自分に合った形で働き方を見つけることができるようになりました。
知識量が必要な職種だと体調を壊してしまう可能性大なので、仕事の種類も少なく簡単なことや、それまでこだわっていた正社員を諦め、負担がない道を選んだのもよかったのかもしれません。


しかし、これまで一つの場所に居続けてしまうと「ここから抜け出したい」という衝動に駆られることがありました。
それはその場所での「自分」を作ってしまい耐えられなくなったからです。勝手に作った自分を一箇所で続けると苦しくなりました。
自分の居場所は2つ以上あった方が楽なのかもしれない、と思っています。


今の職場ともうひとつ、見つけたいのはきっと

「居場所」ではなく「居たい場所」
「行きたいと思える場所」

自分のいろんな一面を、一つの場所では出せないから、いろんな場所に出せるように。
見つけるのは難しいですが、
自分の気持ちと体調を大切にしつつ、増やしていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?