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旅先で地方紙を読む

松本清張の小説に『地方紙を買う女』という短編があります。女性がある事件の経緯を知るために地方紙を買うのですが、そこから事件の真相が明らかになっていきます。

私も旅行した時に地方紙をよく買います。宿泊先に置かれたものを読むことも多いです。もちろん私が事件に関わっているからではありません。楽しいから読むのです。

地方紙には全国紙とは異なる面白さがあります。地方紙でなければ得られない情報もたくさん載っています。その地域ならではのイベント情報や地元で話題の出来事などは全国紙ではあまり読めません。社説やコラムなどにもその地方の話題が取り上げられることも多いです。地元の中学校や高校の体育大会なども一面を使った記事で詳細に紹介され、協賛する会社の広告にも紙面が大きく割かれています。同窓会の情報もあります。「お悔やみ欄」は地方紙にとってとても重要な記事のようです。個人情報は大丈夫なのかと気になりますが、地域の人たちにとっては必須の情報なのでしょう。

最近は東北地方を旅行することが多かったのですがやはりクマに関する記事が多く見られました。

地方紙によっては数ページだけのものもあれば、全国紙に匹敵するほど充実したものもあり、新聞社の規模や取材力、経営状態にまで思いを巡らせています。

首都圏に住んでいる私は普段は地方紙を読むことがありません。だから旅行した時には地方紙は読むことがひとつの楽しみになっています。地方紙は旅を豊かにしてくれます。

最近の旅行中に読んだ地方紙から

お悔やみ欄

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