3 入学おめでとうメッセージ

ある年の４月、担任として新入生を迎えた私は学級通信に以下のように綴りました。生徒たちは一様に緊張した様子でした。ほとんどが同じ学校から来ていたので顔なじみだったはずですが、中学校に入学したというだけで緊張していたのかもしれません。どこかよそよそしさも見られました。中学校への期待はあるが不安もある。そんな心境だったのでしょう。生徒たちの不安を少しでも和らげてあげたいと思いながら書きました。
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入学おめでとう！　ようこそ〇〇中学校へ。今日からみんなは中学生。希望や期待でいっぱいではないですか？「中学校では勉強を頑張る」「部活で活躍したい」「友達をいっぱいつりたい」というように。同時にちょっぴり不安もあるのでは？「勉強が難しくなりそうだけどついていけるかなあ」「先生や先輩は怖くないかな」「部活は厳しいと聞いているけど大丈夫だろうか」というように。

新しい環境で生活するのですから不安はあって当然です。中学校はいろいろな面で小学校とは違います。まずは中学校という新しい環境に一日も早く慣れましょう。そのためには積極的に行動することです。「中学校というのはこういうところなんだ」ということを体験を通して学んでいってください。受け身の姿勢ではなく、積極的に挑戦することによって新しい世界はどんどん広がります。楽しさも増します。

さて、このクラスは３３人でスタートしました。ほとんどが同じ学校から来ているので顔見知りの人はたくさんいるのではないですか。でも話をしたことはない人もいるでしょう。さらに別の学校から来た人もいます。まずはみんなでお互いのことを知りましょう。一日のうちに必ず全員と言葉を交わすくらいの気持ちで友達の和を広げてください。自分から相手の中に飛び込んでいかなければ素敵な出会いはありません。そしてちょっとした出会いから生涯の友となる人が出てくるかもしれません。たまたま同じクラスになった人たち。偶然の出会いからあたたかい友情が生まれることを願っています。