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4年ぶりのオーストラリア:社会のあちこちで感じるチャリティの精神

マーグが「何かやりたいことはある?」と言うので「オプショップ(OP Shop)に行きたいと言いました。私はオーストラリアに行くたびにオプショップに行き、リサイクル品の買い物を楽しんでいます。

オプショップというのはOpportunithy Shopを略したもので寄付された品を販売するお店です。売られているのはリサイクル品ですが衣類、バッグ、靴、アクセサリー、食器、日用品、書籍、家具、スポーツ用品、おもちゃ、ゲームなど実に様々です。日本にもリサイクルショップはありますが、オーストラリアのオプショップがそれらと異なるのはチャリティが基本になっていることです。日本では要らなくなったものをリサイクルショップに売りに行き、それが商品として売られますが、オプショップで売られているものは寄付によって集められたものです。どこもとにかく品揃えが豊富で掘り出し物もたくさんあります。不用品を処分すると言うよりも寄付のために提供するという意識があるためかびっくりするようなものが安価で売られています。自分が要らなくなったものを寄付して、他者が寄付したものの中から必要なものを安く購入するという合理性もそこにはあります。

運営しているのはほとんどが非営利団体で「オーストラリア赤十字」や「セイブ・ザ・チルドレン」、「サルベーション・アーミー」など様々です。売上金は寄付金や団体の活動資金になるそうです。働いているスタッフは有給の人もたくさんおり、雇用も生み出しています。さらにその何倍ものボランティアスタッフがおり、ボランティアが社会に広がっていることを感じます。

なーぐもオプショップのファンだというので「サルベーション・アーミー」「ライフライン」「アニマル・ウェルフェアー」の3軒を巡りました。下の写真はそのうちのひとつ「アニマル・ウェルフェアー」です。動物保護団体が運営しています。

オプショップ巡りをしながらオーストラリアにはチャリティが深く根付いているという印象を受けました。さらにオプショップだけではありません。巨大ホームセンター「バニングス(Bunnings)」を訪れたとき店舗の入り口で貧困層のためのホットドッグやハンバーガーのチャリティ販売をやっていました。週に1回開催されるそうで、売り上げはもちろんチャリティとして寄付されます。

バニングス・ケアンズの外観↓

ソーセージサンド。シンプルですが美味しいです↓

ボランティアが作って、売っています↓

ふと脇に置かれた大きな段ボールが目に入りました。女性のためのチャリティボックスで石鹸やシャンプー、バッグ、シューズ、 コスメ用品などが寄付されていました。生理用品もありました。必要な人はだれでも持って行ってよいそうです。身近なところでこうしたことがさりげなく行われていることにもチャリティの精神が社会に浸透していることを感じます。

女性のためのチャリティボックス↓

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