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人類史上最も多くの命を奪った武器とは?

「史上最悪の大量殺戮兵器」と言われ世界各地の紛争地やテロ事件などで使われているAK-47(通称カラシニコフ銃)。 先日、NHKの『映像の世紀バタフライエフェクト:カラシニコフ銃1億丁 史上最悪の殺人兵器』を見てこの銃が抱える問題の大きさを改めて感じました。

「人類史上、最も多くの人を殺した武器」と言われるカラシニコフ銃。80年前、ソ連で密かに生まれたこの銃は、誰でも簡単に扱え、故障知らずで、1丁10ドルから手に入る。それゆえ、世界へ広がった。アメリカが敗れたベトナム戦争でも、アフリカ内戦の無差別殺りくでも、そして繰り返されるテロでも、使われたのはカラシニコフ銃だった。人々の憎しみに取りつき、コントロール不可能なまでに巨大化したモンスターの記録である。

NHK番組のホームページより

銃を開発したのはミハイル・カラシニコフ。1919年に旧ソ連中南部のアルタイ地方に生まれ、20代だった1947年にカラシニコフ銃を開発しました。銃は1949年にソ連軍に採用され、改良されたモデルがソ連軍と警察の主力銃器として使われてきました。

カラシニコフ銃は構造がシンプルで頑丈、扱いが簡単で比較的安価であることから、現在は世界各地の戦争やテロ、犯罪など世界で1億丁使用されていると言われいます、今この瞬間もウクライナやパレスチナで多くの人の命を奪っており、世界で最も多くの人を殺傷している銃器と言えます。

考案者のカラシニコフ氏は2013年に94歳で亡くなりましたが、銃が犯罪者や子どもの兵士たちに使用されていることに心を痛めていたと伝えられています。「自分の産んだ子ども」が自分の手に負えなくなったという言葉も残しています。

カラシニコフ氏が亡くなった時のロイター通信の記事↓


私もこの銃を手にしたことがあります。ベトナムを旅行した際にホーチミン市から北西100キロほどのところにあるクチでカラシニコフの実射体験をしたときです。クチはベトナム戦争の激戦地だったところです。

係員の簡単な説明を受け実際に銃を扱ってみました。銃で撃つのは初めての体験です。縁日の射撃だってしたことがありません。銃は予想以上に軽くシニアの私でも簡単に扱えました。遠方に設置された金属板を狙って撃ちましたが実弾をこめていたのですごく緊張しました。撃った時の衝撃はすさまじかったです。発砲音で鼓膜が破れるおそれがあるためイヤープロテクターをつけていましたが、音もすごかったです。

トラベルjpより

私が狙ったのは金属板でしたが、もしそれが生きた人間だったらと想像するとぞっとしました。同時にこれを使い続けていたら感覚が麻痺していくというのも想像できました。貴重な体験でした。

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