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学生は立つ!

シドニーで電車に乗った時、高校生ぐらいの男の子がさっと席を立ちました。それほど混んでいたわけではありません。乗り込んだのは私だけだったのですがどうやら私に席を譲ってくれたようです。

席を譲られたのは初めてでした。その時私はまだ50歳になったばかり。席を譲られる年齢ではないと思っていたのでびっくりしました。彼には「老人」に見えたのでしょうか。ちょっとショックでもありました。でも、オーストラリアでは電車やバスで若者が席を立つ光景はよく目にします。高齢者や障がい者に対してばかりでなく、だれにでも譲ります。女性だからと譲られることもあります。(もしかしたら私の場合もそうだったのかな?)席を必要とする人がいるのに座っている若者を見ることはまずありません。社会の中で当たり前のこととして根づいているように感じます。

電車、路面電車、バスで困っている人に席を譲ることは、マナーからだけではありません。州によってはそれが法律になっていることもあり、優先席を必要とする人がいるのに席を譲らなかった場合、罰金が科せられることがあります。さらに、子どもや学生には政府の補助による通学のための交通割引があり、通常料金を払っている乗客には席を譲ることが求められています。私が電車の中で見た掲示(下の写真)もそのことを伝えているのだと思います。



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