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7 いろいろな舞台で自分の役を精一杯演じる 

「この世はすべて舞台」という有名な言葉を残したのはイギリスの劇作家ウィリアム・シェークスピアですが、彼の意味するところとはちょっと違う意味で私も「この世は舞台」だと思っています。社会、家庭、学校、職場など様々な舞台で人は自分の役を演じているのだと思います。生徒たちも家庭では息子や娘、姉や妹、兄や弟など家族の中での役割を演じ、学校では生徒、友人、先輩、後輩などの役割を演じています。

ここで私が「演じる」というのは「演技する」と言う意味ではありません。自分を大事にしながら自分のやるべきことに精一杯取り組むという意味です。他の人のようになる必要はないし、真似をする必要もありません。自分のままでいいのです。たやすいことであっても困難を伴うことであっても、楽しいことであってもつらいことであっても、目立つことでも目立たないことでも、自分がやるべきことあるいは自分がやるのがよいと思うことを主役、脇客に関わらず取り組むこです。

学校というのはひとつの舞台のようだと思います。主役はもちろん生徒ですが、誰もが主役になれるわけではありません。時には脇役を演じることもります。どんな役であっても生徒には精一杯演じてほしいと思います。遠慮することなく自分らしい演技をしてほしいです。アドリブも大いに結構。自由に演じてほしいです。監督はいません。セリフも動作もすべて自分で考えます。みんなでドラマを作り上げていくのです。意見が合わずもめることもあると思いますが、それもまた良いのではないでしょうか。もめる中から何か素晴らしいものが生み出されることだってありますし。教師である私は常に脇役としてみんなの演技を支えていきたいと思います。どんな舞台になるかいつも楽しみにしながら応援しています。

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