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高速戦隊ターボレンジャー、第33話「奪え!洋平の顔🎭」

「こんな顔じゃなければ… 」
誰しも一度どころじゃ無く考えた事があるだろう事。

テーマは心の美しさ

人の顔を入れ替えて、最終的にのっぺぼうにしてしまう暴魔獣ノッペラボーマ。

武蔵野学園高校の文化祭に訪れた浜洋平(ブルーターボ)の中学の時の同級生の桑田。
自分の中の最上級のオシャレをして女子達を次々にナンパするもことごとくフラれてしまう。

そこで目にした女子達から憧れの目を向けられている洋平の姿に桑田は嫉妬心を抱く。

流れ暴魔キリカはそんな桑田を騙し、ノッペラボーマの特殊能力を使い、洋平と桑田の顔を入れ替える。

私も学生時代は顔にコンプレックスを感じていた。
イケメンな男子はモテていたし、女子からは憧れの目線が向けられていた。


「あんな顔だったら…」

何度も思った事のあるこの想い。

今話に出てくる桑田も一緒だった。
…モテないのを全て自分の顔のせいにして…。

洋平の顔を手に入れた桑田は女子達に軽妙に声をかけ、話に花を咲かせる。

ただ、本当のイケメンは今話の神セリフを放った桑田の顔をした洋平(ブルーターボ)から花開く。

神セリフ
「任せろ。どんな事があっても絶対に、君には指一本触れさせない!」by.浜洋平(ブルーターボ)

桑田の顔になった洋平がノッペラボーマに襲われていた女子にかけた言葉。
この時、守られている女子の手はしっかりと桑田の背中にまわり、接近した顔の頬はほのかに赤らんでいた。

尚、このシーンになる前、洋平の顔をした桑田は自分の身を守るだけに彼女達を置いて、その場を逃げ出している。

そう、彼女は彼の中身に恋をしたのだ。

恋の可能性は誰の前にも転がっていると思う。
ただ、そのチャンスを広げるのも減らすのも、相手の中身(性格)だ。
自分の身を呈して守ってくれた桑田(の顔をした洋平)はチャンスをしっかりモノにした。
そして、その状態で結ばれた彼は愛され彼氏になれる事を確実にした。

容姿で確かに目線は貰える。
ただ、目線は一本の線であり実際は弱い。

相手の立場になれる事で強くなる線は″赤い糸″と称される強度の強いものである。

それは、糸が一方通行で無いから。

自分の容姿に自信の無い人は、人に気を配るのが苦手だ。
一本の白い糸を赤く着色するのは、相手への気遣い。
そして、返ってくるもう一本の赤い糸は相手が貴方の事を考えてくれる想い。

気遣いができると、その人の変化にも敏感になれ、敏感になると自然と褒める言葉を見つけようとする。

そして、それが心の美しさだと私は思う。

相手に振り向いてほしければ、相手の気持ちに寄り添う事。

きっと自分の容姿だけに向けられていた意識が、相手の気持ちにだけに向けられ、そしてその積み重ねが自分の中身をしっかり見てくれる人への出会いへの近道になるハズだから。

追伸、今の若者はナンパというものをあまりしないらしい。…という事は今話に出てくる桑田の華麗?なナンパ術も懐かし映像になってしまうのであろう。

令和はどんな時代になるのだろう…?

と時々不安になるギリギリ昭和生まれの私でした。

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