高速戦隊ターボレンジャー、第24話「怖い!夏の海🌊」
「あれは南の国からの使いだ!2万年もの間、海を漂い続け、今ようやく我らが元へ辿り着いたのだ。」
南の国でヤシの実に封印されている仲間を助ける為に長い年月海を漂っていたヤシノミボーマは、暴魔博士レーダに拾われ、そして封印を解かれ世に出てくる。
今話のテーマは鼓舞
泳ぎが不得意なコウジ少年は父に抱かれて、水面に顔をつける練習を行うも上手くいかない。
その場を逃げ出してしまうのだが、事件はそこで起こる。
ヤシノミボーマは人をトーテムポールの仮面に変える特殊能力を使う暴魔獣。
逃げ出したコウジ少年を探しにきた両親も無論、仮面にされてしまう。
トーテムポールにされた人々から出るエネルギーは仲間を呼び寄せる力があり、作中ではボリネシアンダンスの鼓舞と共に復活の儀式が執り行われる。
その光景を観ていたコウジ少年は、そこでヤシノミボーマから儀式で復活に使われたトーテムポールの人エネルギーは人諸共消滅するという事実を知らされる。
ターボレンジャーによって儀式は無事に阻止ができたが、コウジ少年の両親が含まれたトーテムポールは暴魔博士レーダと姫暴魔ジャーミンの攻撃を受け、海に落ちてしまう。
タイトルコールの伏線回収の場面。
尚、今話の神セリフは、父と母を助ける為に恐怖の海に飛び込んだコウジ少年から頂きたいと思う。
神セリフ
「無我夢中だったんだ。お父さんの言った事が良く分かったよ。思い切ってやれば、泳げるようになれるんだ!」by.コウジ少年
無我夢中、後先の事は考えずに事象に飛び込む事。
勇気を出して一歩を踏み出す時のエネルギー量はとてつもない位に大きい。
闘いに向かう男達の背中を押す目的でタヒチで踊られていたボリネシアンダンス。
そして
コウジ少年の前を真っ直ぐに走ってくれたターボレンジャーによって、コウジ少年は真っ直ぐな想いで海に飛び込み、両親の元へ泳いで向かう事ができた。
ボリネシアンダンスは女性は腰を男性は脚を激しく動かすのが特徴。
脚を高く上げて、何の躊躇いも無く敵に向かっていくコウジ少年の姿。
普段の生活でリスクを避けてきている自分が少し惨めに感じた。
思い切ってやる。大人になるにつれて薄れていく感情だと思う。
失敗は起きた後に考えれば良い…とは、思っているが中々そんな上手い事に世間は回らない。
「失敗したらどうする?」
コウジ少年の真っ直ぐさ、どうする?では無くどうしたいか。
一歩出なかったら、半歩でも良いから、とりあえずその場から動いてみたいと思った。
きっと無我夢中の先には夢の中のような笑顔が待っているだろうから。
トーテムポールはそもそも魔除けの意味合いもあるものである。
コウジ少年からは迷いを消すトーテムポール。
そんなトーテムポールの仮面からはわざとらしい笑顔が溢れている。
後ろ向きになった時は、少しオーバーでも心だけ笑ってみてはどうだろう。
きっといつもより少し気持ちが前を向くと思う。
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