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高速戦隊ターボレンジャー、第21話「ドスコイ勝負🖐️」

テーマは忘れさられるもの

今話の敵役であるスモウボーマは2万年前、暴魔百族界で最強のパワーを持つ暴魔獣として、暴れ回っていた。

聖獣ラキアと相対したスモウボーマは自分の力がラキアの足元にも及ばない事を知る。

「スモウボーマ。強いだけでは誰にも尊敬されないぞ。相撲の心を学べ。」との言葉と共にラキアはスモウボーマへ化粧回しを授けた。

ラキアが授けた化粧回しには「道」の文字。

そして、相撲道を極めたスモウボーマから今話の神セリフが生まれる。

神セリフ
「俺は皆と相撲を取る内に、相撲は身も心も鍛えるスポーツだという事が分かった。強いだけでなく、立派な心を持った者こそが、真の勇者として尊敬される事が分かったのだ。俺はますます相撲が好きになった。」by.スモウボーマ

暴れ回っていた時にも、恐らく気付いていた周りの目。
力があるだけでは、人から心からの信頼を得る事はできない。

長ゼリフが神セリフになってしまったが、実に深い話がなされている。

立派な心を持つ事…。
ワーワー人を巻き込みながら、人の悪態だけをばら撒いている職員は、あなたの周りには居ないだろうか。

悪口は対象の人のモチベーションを下げ、そして仕事のクオリティを落とす。

きっと、その話をして回っている人はその職場ではある程度の力を持っている人だと思う。

ただ、心が伴っていないから、絶対にその人が尊敬される場面は無いだろう。

スモウボーマは相撲を通して、裸のぶつかり合いを学び、当時の遊びとして相撲が人から求められる喜びを知った。

だからこそ、現世の子供達に忘れ去られている相撲の事を想いスモウボーマは涙を流した。

私が当時ターボレンジャーを観ていた頃は、貴乃花や若乃花が巷を騒がしていた位、生活の中に相撲は存在した。

現世の子供達の生活圏内にその賑わいは残念だが見当たらない。
だからこそ、大地(ブラックターボ)とスモウボーマのぶつかり稽古には、涙腺が刺激された。

サッカーやスケートボード、最近ではブレイキン。

流行っているスポーツも時代によって変化していく。

しかし、変化していないのは、彼らの努力だ。

大相撲を最年少で制した大の里も、今メジャーリーグで無双の成績を残している大谷翔平も、形は違えど相当な努力を積み重ねている。

そのスポーツを人気にするのも、人気を低迷させるのもメディアであり、人だ。

相撲道に反しているかは分からないが、大地がメインで操縦するターボロボと巨大化したスモウボーマの相撲一本勝負は、胸がとても熱くなった。

どのスポーツも子供達が胸を張って選べる様に…
そして、どのスポーツにも紹介しきれない努力の時間がある事を、、、これから始まるパリオリンピック・パラリンピックでは想いながら観戦するべきだろう。

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