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非日常が好きだ イマーシブ・フォート編

私は非日常が好きだ。

お台場にできた新施設、イマーシブ・フォートは前代未聞のテーマパークだった。

入場直後に現れるタイトルを見て期待値が最高潮に

足を踏み入れたらそこはイタリアの夜の街。

幻想的で、どこもかしこもが映える。。

今はなきヴィーナスフォートの跡地に作られたため、過去を知っている方は懐かしさを覚えるかもしれない。

ヴィーナスフォートのオブジェがそのまま残っていた

でもここはそれだけではない。

何が凄いって、入った瞬間から街の住人の一人になるということ。

某夢の国以上の没入感。

まるでオープンワールドゲームのキャラになった気分。

入場してすぐ、新聞記者風の男性に話しかけられた。

「もうすぐで向こうの広場でショーが始まるからぜひ来てよ!」

合わせて手渡される新聞、と思ったら場内マップ。

非常に凝っている。

新聞記者の言う通りに広場に向かうと華やかなショーが始まっていた。

そう、このテーマパークの最大の売りは没入感。

キャッチコピーは「人生、全とっかえ」。

エンタメといえば、ショーもアトラクションも、従来は舞台と観客は明確に分かれていた。

しかし、このテーマパークでは境界線がなくなる。

観客がその世界に入り込み、登場人物と共に行動したり、逆に観客が起こした行動がその世界に影響を与えることだってある。

ショーが終わって余韻に浸っていたら、ぞろぞろと怪しい集団が歩いてきた。

んん?マフィア?

これまでもこれからも銃口を向けられることはないだろう

「こっち来い。今からお前は人質だ」

サングラスの男が私に話しかける。

おっと、ここから先はネタバレになってしまうので黙っておく。

要するに、なんでもあり。

このテーマパークにはアトラクションもいくつかあるのだが、そのどれもが「イマーシブ(没入)」をテーマにしているため、非常に刺激的だ。

私はその日、テーマパークから出てからしばらく放心状態が続いた。

何をしていてもあの日の出来事が頭をかすめる。

あのとき、非日常が日常となった。

あの体験は絶対に忘れられない。

近いうちにまた訪れたいと強く思った。

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