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日記「タイラカズヒロ①」

はじめまして。
沖縄で映画監督をしているタイラと申します。

今日からnoteを始めてみようと思います。

自己紹介がてらに、僕の半生を振り返ろうと思います。

0歳~小学校

1989年8月29日
歯医者の父親と、スナック経営の母との間に爆誕した僕は、
生まれたとき、医者が「もしかしたら指か手がない障害をもって生まれてくるかもしれない」と告げられ、生まれてきた僕が五体満足で指が揃って産まれてきたことに両親は歓喜したそうです。
しかし彼らは僕の指が生え揃っている事をすぐに後悔することになります。

僕の一番幼い記憶は、当時住んでいたライオンズマンションでテレビの配線をハサミで切って感電し、死にかけた記憶です。
思えばあの時電撃を浴びてなければ僕はそのまま会社員を続けていたかもしれません。その後、かなり問題行動が続きます。

母親の貴金属をマンション8階の窓からすべてばらまいたり、別の階の住人の家に忍び込んだり、金魚鉢から金魚を救い出し、逆に死なせてしまったりと、クソガキ免許皆伝で育っていきました。

そして無事僕は沖縄市にあるS小学校に入学しました。
S小学校はとても小さな小学校で基本的に一クラスで、転入生が来た3年生くらいからクラスが2つに分かれたような気がします。
小学校時代の話は山ほどあるのですが、一番鮮明に記憶に残っている事件を告白します。

ノジュール破壊~県庁に謝罪~

小学校高学年のころ、公園に行って学習をする遠足がありました。
どこだか忘れたけどその公園で僕らは「ノジュール」と呼ばれる石があると説明を受けます。ノジュールは言わば天然のコンクリート塊の様なもので、小石サイズから大岩サイズまで様々な大きさの土の塊で、中にはなんと太古の化石が入っている可能性がある。とのことでした。

ノジュール(参考画像)


先生たちは僕らに「絶対に、中を見ようとして割ってはいけません」と釘を刺しました。
クソガキ免許皆伝の猛者しか居なかった我がクラスの男子たちは顔を見合わせました。そして昼食時間が来ました。
もしもタイムスリップが出来るならあの時の僕に伝えたい。
「お前は、33になっても覚えてるくらい数時間後怒られる」

当時、我々の魂を掴んでいたポケットモンスター。
現実にポケモンは居ない。でも‥この手に握られた石には、もしかしたらとんでもない素敵な化石(モンスター)が眠っているかもしれない‥

先生の忠告は記憶の彼方へ。俺たちは「いっけぇえええ」とサトシの様に叫んでノジュールを割りまくった。
しかし、中には草なのか貝なのかよくわからない断面しか見えない‥
がっかりした僕らの前に友人のKが直径30センチはあろう巨大ノジュールを見つけたと騒ぎ立てた。小学生一人で持ち上げられるシロモノではない。
僕らは力を合わせた。みんなの想いはひとつだ。
数人がかりで階段の頂上に運び、ライオンキングのシンバの如く天高く持ち上げ、そして、目が合った。
階段の下に、先生がいた。

その時、僕たちは思い出した。

先生の恐怖を。言葉ではなく、体で覚えさせられてきた歴史を‥

もう、回帰不能点(ポイントオブノーリターン)は過ぎていた。
手から巨大なモンスターボールは放たれ、先生の前で空しく割れた。
中身は覚えていない。

その後、僕らは一列に並ばされ、尻を順番に蹴られ、親を呼ばれ、ぶん殴られ、泣きながら全員で県庁に謝罪の電話をした。

ケツから下が無くなったと思うくらい強く蹴られた

おかげで「ノジュール」という言葉の意味は覚えた。
義務教育の勝利である。

さて、映画監督になるまでの半生を書き連ねるつもりで始めましたが‥
一旦ここで小学生編を終了します‥

次回は怒涛の中学生編です。
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