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【詩】労働詩

トラックのラジオはオリンピックとか悲しい出来事を垂れ流し
知らない芸人はしたり顔で解説して
世論に知識人がフタをする

君が大好きなだけで僕は
何も知らずに運転していてラジオを聴いて世の中からはぐれた感覚で

悪気もなく
多くの人はやさしい
道を譲るやさしさ程度でしかない
僕は

それでいい
知らなくても大型免許あればいい

世界中に溢れる争いや哀しみや
災害や偏見や差別や汚染や何も知らずに運転している

目の前のことが多分大切なだけ

学ぶ意識も、中退してもうない

積荷のことを心配している
君のことを心配している
朝イチで荷を下ろしたいから
今夜はここまで必ず行っとけ

そんな学びを大切にしたい
安全のために考える自分のメシのため

ろくでもないと笑われても
僕は君が大好きです

つまらんラジオを消したら

さあ、行こう。



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