棚機(七夕)
歌の意味
一年に一度の逢瀬なのに、天の川をはさんで、あちらとこちらにいる私達は会えるだろうか、雲がかかってきて、どうか雨が降りませんように
もうすぐたなばたですね。
七夕は棚機とも書きます。
古い日本の禊ぎ(みそぎ)行事で、乙女が着物を織って棚に備え、神様を迎えて豊作を祈るものだったようです。その時使った織り機が棚機です。
それに中国の織姫と彦星のお話と重なって、旧暦の7月7日(8月12日ごろ)にお祭りする七夕の行事になったと言われます。日本では、平安時代に宮中行事、江戸に庶民行事になったようです。お盆を迎える前の行事なので、彼方此方という歌が出てきた時に、天の川は、なんだか三途の川の彼岸と此岸のようだなとふと思いました。
こんな事考えるのは私だけでしょうね
琴座のベガと呼ばれる星は裁縫の仕事、わし座のアルタイルと呼ばれる牽牛星は農耕の仕事。天の川を挟んで最も光り輝くように見えるのが旧暦の7月7日、一年に一度の巡り合いの日だと中国では伝えられています。
織姫と彦星は結婚してから、それぞれの大事な仕事を怠ったので、天の怒りをかい、天の川を挟んで、一年に一度だけ会うことを許されたということです。雨が降ると会えないと言われていますが、雨が降ると縁起がいいと考える地域もあるようです。
なかなか会えないから、愛しさもより募り、光り輝くのではないでしょうか
人間というのはそういうものですね。あっ違った、お星さまのお話でした。
天の川
彼方此方の
待つ宵よ
雲に祈りて
願ひを胸に
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?