脳出血闘病記１３（病気になって良かったことを見つけた。）

この病気になって良かったなんて、言えることは、あるわけがない。
そんなの当り前だ。
でも、一つだけ、それに近いことが、回復期の病院にいるときにあった。
僕の母は、もう、亡くなっているが、生前、僕と母の関係は、あまり上手く行っていなかった。
僕からすれば、母は、自分勝手な女性で、母からすれば、僕は、自分勝手な子供だと思っていたんだと思う。
ただ、僕も、母もそれなりに行動力はある方なので、強引に、自分の人生を進んでいた。
そして、母が亡くなり、僕が倒れ。
それは良かったんだと思う。逆だったら、お互いにもっと辛かっと思う。
母が亡くなった日は、けっこうな雪が降った。
そして、僕が倒れ、回復期の病院で、母の命日を迎えた。
その日も、けっこうな雪が降っていて、母が亡くなった日のことが、フラッシュバックした。
母が亡くなった日、僕は、母が入院していた病院に行っていたのだが、それほど切迫した、状況ではないと、説明を受けていたので、一度家に帰ったのだが、帰り際いつも、弱みを見せない、母の姿が、とても弱弱しく思えたのをすごく良く覚えていて、夜中病室のベットで、それが頭いっぱいに広がり、僕もそうだけど、母も、強がって、頑張って生きていたんだなと思えたら、なんか、全てが、さーっと溶けて行った気がして、なんか涙が出てきた。
ほとんど、自分一人で大きくなった気でいたが、思い出せば、母との思い出もいっぱいあった。
母が、生きていたらな、と思ったが、それは叶わないが、僕が生きてるうちに、母に対する気持ちが変化できたのは、大きいことだし、これから、僕が、もっともっと回復しても、この気持ちを大切にしていきたい。
そして、今、僕の家族のありかたも、僕の病気後で、だんだん変わってきている。
それ自体も、僕の中から、母とのわだかまりが消えたのが大きいかもしれない。
前に書いたが、今、SDGs的家族型リハビリなんて目指し、妙に家族の結束感があったりする。
僕が家族と共にする時間もすごく増えた気がする。
この先どうなっていくかは、分からないが、なんか今、それらのことが、全部心地いい。
とてもいい傾向だ。
探せば、いいこと、いっぱいあるみたい😊

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