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त्रिजनाय नमः

■投稿企画に参加してみました。

#名前の由来


noteでは【西奈 妙】と名乗っておりますが、音声配信やその他のSNSでは【とりじゃな】と名乗っております、改めまして西奈です。こんにちは!

実はこの【とりじゃな】という名前、サンスクリット語でして、त्रीजनと書きます。発音も【とりじゃな】ではなく正確には【トゥリジャナ】みたいな感じ。
【トゥリ】の辺り、ちょっと巻き舌入ったりして。
ややこしいから平仮名で【とりじゃな】と名乗っております。

さあ、このत्रीजनという名前。いつ、なぜ、どういった経緯で私の元にやって来たか。
そんなお話ができたらな、と。

2014年の秋、ヨーガの先生になるべく修行と試験を受ける為、単身タイに飛びました。
そうです、あの微笑みの国、タイです。

無事に1ヶ月間の修行と最終試験に合格した後、私の支持している流派のヨーガでは、高僧からスピリチュアルネームなるものを与えらえます。
スピリチュアルネームとは、霊的修行を続けて行く修行者へ、この修行で得た神聖な気持ちを忘れないために、忘れそうな時はこの名前と向き合い、思い出させるためにいただく名前のことです。
大抵は神様の名前やインド神話の登場人物が授けられるんですけど。

そんな中、私は【त्रीजन】という名前をいただきました。

意味は【遍在】。

「宇宙のそこかしこに存在していること。まるで空間のように。
遍在しているものは私達の源。
源とは、ブラフマンともアートマンともイーシュワラともサッチーダナンダとも言われます(マニアックでごめん)」

そんな説明を受けました。
とっても嬉しくって、大切に大切にその名前を愛で
「ヨーガの知識をお伝えする時には進んでこの名を名乗るようにしよう!」
そんな風に強く思った事を覚えています。

2018年、ヨーガ上級者修行の為にインドのアーシュラムに滞在した時、とあるインド人講師から私のスピリチュアルネームと意味を聞かれ、その名をいただいた時に教えられた説明と同じように講師に説明しました。
そこで講師は私に、こう言ったんです。

「【त्रीजन】なんて単語はサンスクリット語には存在しないよ。
意味の無い言葉をスピリチュアルネームにするなんてナンセンスだね、変えた方が良いんじゃない?
デタラメな高僧からデタラメな名前を貰ったから、君はそんな風にデタラメな人生になったんだよ」

軽ーくサラリと簡単に、なんつー言い草しやがるんだww
今思い返すとめちゃくちゃイジワルなインド人ですよね、ぶん殴りたいww
私の人生のどこがデタラメなんじゃい。
お前、私の人生の何を知ってるんじゃコラ!
・・・まあ、多少デタラメな人生の自覚はあったから、その案件に関しては未だに強くは言い返せませんがwwwwww
それにしてもデリカシーの欠片も無ぇな、ナメんなよクソが!(クチが悪ィなw)

そのイジワルインド人にスピリチュアルネームの事を指摘されるまでの約4年間、【त्रीजन】と名乗り、ヨーガを伝え、自分のスピリチュアルネームに愛を注いでいた私。
当時の私は純粋でキラキラで若くて素直だったのでwwそのような悪意にまみれたショックな事を言われたら、まんまと絶望ですよwww
そんなバカな、何かの間違いだ!と、すがる思いでヴェーダンタの先生に相談しました。 

あ、ちなみにヴェーダンタの先生は、私の支持するヨーガ流派組織とは無関係です。
ヴェーダンタの先生は私の為に、わざわざインドのヴェーダの先生達にいろいろ聞いて調べて下さった。
けれどもやっぱり残念なことに、結果はそのイジワルインド人講師の言う通り、全く意味のない言葉だったようで。
もうガビーンですよ。
ガビーンて今どき古いな。昭和の香りを漂わせてごめんなさいwww

なぜデタラメな言葉が私の元にやって来たのか。
よりによって神聖な場所で神聖な高僧から神聖なタイミングで頂く、一生大切にしていくべき名前を!
なにこの現実、どう解釈したらいいの。

それから自分のスピリチュアルネームが好きになれなくなって、支持していたヨーガ流派の組織にも不信感が生まれてしまって。
なんだか4年も裏切られ続けた気持ちになって、その名を捨てちゃいたくなって。

でもそこで、私のヴェーダンタの先生は慈悲深かった。

त्रीजनのत्री→サンスクリット語で数字の3を意味します。
トリコナーサナとかね。
ちなみに100%の確率で、日本人の皆様は【とりじゃな】の【とり】を鳥だと勘違いされますww
安心してください、鳥だと勘違いしていたのはアナタだけじゃないですよww

そしてत्रीजनのजन→サンスクリット語で人を意味します。

【3つの人】

それは過去・現在・未来だったり、天国・現世・地獄だったり、純性・動性・鈍性だったり、熟睡・夢・覚醒だったり、物質・エネルギー・原因だったり(マニアックでごめん)。

この世界に広がる全てに行き渡るもの。
あまねく全てに滞りなく行き渡るもの。
そ、それは、紛れもなく【遍在】じゃねぇか・・・

そんな風にヴェーダンタの先生は「意味のない音の羅列だ」とけなされた私のスピリチュアルネームに素晴らしい意味を、素晴らしい魂を吹き込んでくれました。

そもそも最初に、どうして意味の無い言葉を私が受け取ることになったのか、その真意は分かりません。
けれども、意味の無い名前を受け取る原因が、私にはあったのだと思います。
だって、この世界は原因と結果で成り立っているんだもの。

偶然なんて無い。
全ての事象は原因と結果の繰り返し。

ヴェーダンタの先生のお陰で、私はまた自分のスピリチュアルネームを受け入れ、好きになれる気がしました。

日本国内ではヨーガをお伝えする時に、スピリチュアルネームを名乗る先生は多くないかもしれません。
けれども私は、愛を込めてジャンジャン名乗っていきたいし、なんならヨーガじゃない場面でもドンドン名乗っていきたいと思っています。

ひとりでも多くの方に親しんでもらうために、ガチのサンスクリ
ット語発音だと発音しにくいから平仮名で【とりじゃな】と名乗っています。

これが【とりじゃな】の誕生秘話、名前の由来だったりします、以後お見知りおきを。うふふふふ。


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