2/7 パウエル議長発言待ち

昨日は結局金曜日の流れ引き継ぎドル高、金利ベアフラット、株安で終えている。ピボット剥落の地合いではあるが、株式も全部売りとはなっておらずクレジット環境も未だ良好の為、センチメントは壊滅的な域には達していない。

米国の貿易赤字は拡大となるも市場予想は下回る結果。ドル買いはやや水を刺されつつも大きく売りトレンドに転じるほどでもない。ドル円については高値目線で意識された133円付近を境に円買いに転じている。
円買いについては雨宮副総裁人事について政府が否定を重ねているところから政策修正期待が軽く再燃していることも要因としてあろう。日本時間朝に報道された名目賃金の強さについても要因か。

ドル指数は買い優勢に見えるが米金利に関しては短期ゾーンを中心に低下。現時点ではツイストスティープ気味に動いている。

株式は先物が下げてきている。
原油価格は堅調。不動産関連指標であるマンハイムは上昇に転じている。

カシュカリ総裁のコメントも報道されているが雇用統計はサプライズなるも金利見通しは変えておらず、一つの報告に過剰反応すべきではないとここだけ見るとやや前回のFOMC寄りのコメントと取れる。他方でリセッション懸念はあまりないとも話しており、本人が述べる通り「複雑なシグナル」。一度の雇用統計では判断が難しいというのが本音か。

NY市場ではパウエル議長発言に注目が集まっているところだろう。ヒストリカルに強い雇用統計(失業率)などを受けても尚、FRBが全般のFOMCトーンを維持するか、市場がタカ目線になっていることを捉えてタカ派トーンを全面に押し出してくるか、と言うところを確認するところとなると思われる。タカ発言すればドルが一気に買い戻し、金利はベアスティープに転じる様な気もするがここにベットするには丁半博打に近い気もする。

その他にもバーFRB副議長(金融監督担当)の講演やバイデン米大統領の一般教書演説も予定。ただし重要指数としては来週のCPIが注目されると思われるので今週はFED高官コメントを手がかりになる。

企業決算は寄り前にリンデ、デュポン、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、引け後にチポトレ、エンフェーズ・エナジーなどが発表予定。

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