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髪を切ったら似合う服がなくなって、無印良品に救われた話

長いことセミロングだった髪を、ツーブロックのショートヘアにした。

襟足もしっかり刈り上げたから、ちょっと冬が怖いくらいに首元がスースーするし、「わたしの頭って、こんな形をしてるんだな」ということも初めて知った。

幸い、周囲の反応がかなりよく、わたし自身も今の髪型が自分史上一番似合っていると断言できる。

そうして、「ちょっと、わたし結構いい感じじゃない?」なんて頭と気分が軽くなった結果、「いままで着てた服、ぜんぶ似合わないな!捨てよう!」と思い立ち、大掛かりな断捨離を決行した。

さすがに少しもったない気がして、最後に鏡の前で合わせて見たりしたのだけれど、それまで普通に着ていたはずの「ちょっと可愛い」服たちは、髪を切ったことで全体のシルエットが崩れて見えたり、顔が映えないなど、本当に驚くほど似合わなかった。

ちょうど年齢や体型の変化で、手持ちの服の色や形がしっくりこなくなっていた時期でもあったと思う。仕方がない、この先に長く着られる、飽きの来ない大人のファッションを目指すにはいい機会でもある、と自分を慰めた。


新しいワードローブへの再出発

タンスがあらかた空いたところで、これからはどんな服が着たいかと考え、挙げた希望は三点。

・流行に左右されない形、色
・少ない数でも着回しが利くもの
・カジュアル寄りでありつつ、清潔感のあるもの

基本の「き」にも思えるけれど、これがなかなか難しかった。

地元のショッピングモールを歩いていても、流行を取り入れたトップスやパンツが並び、ベーシックなアイテムはあまり見かけない。これでは、来年はまた次の流行りがやってきては去って行くだろう。今年の売り場がシースルー一色になったように。

これという服が見つからず、最終的に頼れるのはUNIQLOしかないとモール内を突き進むわたしの目に、とあるマネキンが飛び込んできた。

そのコーディネートはシンプルで無駄がなく、カジュアルっぽくもキレイめでもある。

ベーシックの宝庫、無印良品だった。

ふらふらと引き寄せられて店内を見て回り、物は良さそうだし、ラインナップに統一感があるから着回しもしやすそう。ベーシックは正義!などとちょっと謎なハイになったまま、まずはシャツとパンツ、そしてTシャツをワンセット揃えた。

バウムクーヘンはよく食べていたけれど、無印良品で服を買ったのは初めてだった。


<洗いざらしオックススタンドカラーシャツ>

無印良品
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4547315242368


<縦横ストレッチチノボーイフィットパンツ>

無印良品
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550512209317


<スムース編みロング丈長袖Tシャツ>

無印良品
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550512605683

とても余談だが、このTシャツはセール品ということもあり、店舗の棚からMサイズがことごとく駆逐されていた。

完全に出遅れた。インナーにするには少々かさばるけれど、諦めてLサイズを買うか…と悩みながら見上げた見本が、なんとMサイズ。すぐさま店員さんに声をかけて「あれはいただけるものですか?」と相談し、「もちろんです」という快諾のもと手に入れた、正真正銘のラスト一枚だった。

こういうことが定員さんに聞けるあたり、歳をとったなぁと思う。

今後はこのセットを中心に、いまのわたしに合うワードローブをそろえていきたい。


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