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発達障がいとは? HSPスペクトラムとは? 2

「ファッション(自称)」とは?



 前回に引き続き、発達障がいHSPスペクトラム(繊細さん)についてお話します。

 さて、「ファッション発達障がい」という言葉をご存じでしょうか?

 「なんかおしゃれな感じだな…」何て思った人もいると思います。

 実はこれ、「(未診断の人たちやあまり発達障がいに詳しくない人たちによる)'自称'発達障がい」と呼ばれている単語です。

 ここ最近の世相から、特に日本あるあるだと思います。それにつきましては、前回お話ししましたので省略させていただきます。

 しかし、発達障がいそのものはWHO(世界保健機関)などが定めた「DSM-5」や「WAIS-Ⅲ」などの明白な精神・心理系診断基準をもとに医療現場の人たちによって診断がつくことで、初めて自他ともに認められたものになります。

 しかし、日本の、とりわけ田舎の「集落根性」に伴う「同調圧力」などによってこうした気質特性のある人たちを何が何でも「発達障がい」、「知的障がい」と思い込んでしまっているのも事実です。(現に、私も何でもかんでも「発達障がい」と無理やり当てはめていた時期もありました。浅はかでした)

 特に、私の母が(障がい者対象の)訪問ヘルパーを長く経験されたことや、ずっと実家の田舎暮らしということもありまして、そうした「保守的な環境による(無意識の)刷り込み、思い込み」があるのが悔しい限りです。

 そして、最近になって注目された「HSPスペクトラム(繊細さん)」ですが、前回お話しました通り、こちらはあくまで「生まれ持った気質特性(性格の材料)」で、「病気でも障がいでもありません」。

 それでも、多数派の非繊細さんとは感覚やそれに伴う反応行動など特異な点が多く、正しく理解しがたいことからマイナスにとらえられているのが事実です。

 さらに、「病気でも障がいでもない」ことから明白な診断基準もなく、精神科などの医療機関での単独診断はありません。もちろん、発達障がい者支援センターなど公共の窓口や福祉支援の対象外です。

 私が最近、「自律神経失調症」になりましたが、こちらも明白な診断基準もない、「(医師などが認めた)正式な病気ではありません」。

 どちらも「その人」を表す「現象」でしかないのです。そして、研究が進んでおりません

 私個人としては、もしかすると「ファッション発達障がい」のような「ファッション繊細さん」のような'自称繊細さん'の呼び方が普及すると思います。「病気でも障がいでもない」以上はやむを得ないところもあると思います。

 私個人としては、さらなる「HSPスペクトラム(繊細さん)」の研究が活発になり、私のような「発達障がい+HSPスペクトラム」のような併存当事者の存在をまずはお国が認めてほしいのです。

 そして、「こういう人たちもいる」ということが前提とした支援サービスの開発や普及、社会を願って止みません。


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