先輩との距離感

先日、サークルの後輩と一緒に飲んでいた時にこんなことを言われた。

「フジさんって先輩方といい感じの距離を置いてますね」

思わずハッとしてしまった。
確かに、後輩とは仲良くつるんだりこうしてサシで飲んだりもするが、先輩でそうしている人は一人もいない。別に仲が悪いわけじゃないけど、結果的にそうなっている。

そう、僕は未だに年上の人とどんな距離感で接すればいいのかわからない。同期の友達は先輩に友達のようにタメ口で話していたり一緒に旅行まで行っている人もいるのに、僕にはそんな関係の先輩はいない。そう思うと急に悲しくなってきた。

こうなってしまった原体験は中学時代の部活動にあると思う。
音楽系の部活で僕以外の部員は全て女子。入部当初は2つ上に男の先輩が2人いたが、夏に引退してしまったので実質ずっと男一人だった。
優しい先輩ももちろんいたが、同じ楽器の先輩方が非常に怖かったのと部活の空気自体が常に張り詰めていた感じだったので、僕はいつもビクビク震えていた。よくあんな場所にいたなあと思う。人生において人格が形成される大事な3年間をあんなところで過ごしてしまったので、対人関係スキルがあまり育たなかったのかもしれない。

先輩という存在と初めて触れ合った中学時代にあまりいい思い出がないから、「先輩と親しくなる」という概念がないまま高校・大学に進み、そして社会人になろうとしている。大丈夫かな･･･。しかも会社だから上司の大半は恐らく男性。大学生になってやっと男の先輩とは多少出会えたけど、あれはサークルだからまたちょっと違くて。部活とか仕事とかそういうしっかりした感じの組織で、同性の先輩とまともに関わったことがない。中学・高校・ゼミ・バイト先と、出会ったのはほとんど女の先輩ばかりだった。全部たまたまだよ？こんなことある？

女子みたいなこと言うかもしれないけど、男性でときどき怖い感じの人いるじゃん？見た感じが。バイトしていてもそういうお客さんは来るけど、最初は若干構えてしまうなあ。話したら全然怖くないことも多いけどねw

でもそういうちょっといかつい、威圧感があるような男性は僕は怖い。ただでさえ上司というだけでビビってしまうのに。男性から怒られた経験も少ないし、女性が怒るのと男性が怒るのってまた別の怖さがあると思う。男性の方がより(言葉はあれだけど)暴力的というか･･･。そんなイメージがどうしてもある。

今月でバイト先を卒業する。学生生活の終わりへのカウントダウンが確実に始まっている今、そんなことを考えてしまう今日この頃。