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音楽の話<ジャズ編その①>

今日は音楽の話をするか。
音楽といってもいつもの歌モノやバンドではないよ。今日はジャズについて書きます。

え?ジャズ・・・?
はい、ジャズです。おそらく日本人の中であんまり人口がいないと思われるジャンル。クラシック音楽も少ないけどね。吹奏楽はそこそこ多いのにね。なんでだろう。

僕はジャズが好きです。といっても、ジャズは年代によってだいぶ色味が違うので一口にジャズといっても「どの時代の?」という摺り合わせがまず必要。一般的にはグレン・ミラーなどの時代(1920年代)の「スウィング・ジャズ」やチャーリー・パーカー、ビル・エバンスらが活躍した「ビバップ」「ハードバップ」(1940~1960年代)の二つが主流というか、ジャズの代表曲と検索するとヒットするのが大体この年代のジャズである。その後はモード・ジャズやジャズ・ファンク、コンテンポラリー・ジャズなど他の種類の音楽や電子楽器の影響を受けながら現代的な音楽へと変化していく。

そして僕が好んで聴いている・演奏しているのは、「ビバップ」「ハードバップ」と呼ばれる種類のジャズである。よくバーやお洒落なお店のBGMで流れているようなジャズはほとんどこれ。僕の大好物はまさしくモダン・ジャズである。逆にそれ以降のジャズはあんまり。。。(モードでギリギリかな)

なぜかと言われたら上手くは説明できないが、自分の中ではジャズといえばこれが一番イメージとしてしっくりくるし、ずっとこればかり演奏してきたし、何よりこの時代の音が、響きが好きだからである。

例えばBill Evansの"Alice in Wonderland"を聴いてみよう。

美しい。端麗。夢の世界。幻想のよう。そう呼ぶに相応しい風格を感じる。コップの擦れあう音すら趣きを感じる。あくまでエバンスらの演奏は人々の食事や会話のBGMなのだろうか。こんな豪華な演奏が自分と同じ空間でやってたら物音ひとつ立てずに聴き入ってしまうなあ。だって、ビル・エバンスですよ!?ジャズピアノ界の巨匠中の巨匠ですよ!?(笑)
食事や会話の片手間に聞けるものではないなあ(笑)
逆にいうと、それは僕ら現代の日本人にとってジャズが特別な場で聴く高尚な音楽だという刷り込みが無意識のうちにあって、国と時代が変われば、意外とこんなに日常のそばにあるものだったのかもしれない。知らんけど。

他にも好きなピアニストならいくらでもいる。
Kenny Drew, Tommy Flanagan, Wynton Kelly, Bobby Timmons, Eddie Higgins, Hank Jones, 小曾根真、などなど…
ある程度ジャズが好きな人なら、このメンツを見ただけで僕の好みというか流派?が分かるのではないかな。先に答えを言ってしまうと、圧倒的エバンス派です(笑)
最初に音源を出してる時点でバレバレなんだけど(笑)

他にもサックス奏者ならStan Getz, トランペット奏者ならBlue Mitchell, Lee Moganなどが好き。ていうか基本的にどのプレイヤーもそれぞれの個性があって好き。ビバップ、ハードバップ期に活躍した人ならね。もちろん現代にもこの形は受け継がれているので、例えばトランペットのRoy Hargroveなんかは最近の人だけど、王道のモダンジャズ+現代的なエッセンスが入ってしかもテクニックもかなり高い。すごいよこの人。

<終わりに>

ジャズというと分かる人とそうでない人の差が激しいというか、たぶん好きな人は僕のこの記事を見て大いに納得してくれたり、あるいはマニア目線の鋭いツッコミを入れてくれるかもしれない。しかし全然ジャズに馴染みがない方からすれば、終始置いてけぼりにされている気分だろう。でもジャズは素晴らしい音楽なので、どうかちょっとでも興味を持ってくれたら嬉しい。全国各地でジャズのイベントはやっているし、学校の部活やサークルでジャズを演奏している団体も少数ながら存在するので、彼ら彼女らの演奏にも耳を傾けていただけたら嬉しい。そして願わくば、もっとジャズ人口が増えてほしい。どうもね、ジャズ界隈は変な人が多くて、、(汗)


今宵はここまで。

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