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恋煩い


君と出会って
正しく有りたいと思ったんだ

君の辿る道を、付いていこうとした

君は、正しく微笑むから
僕は張り裂けそうな鼓動を必死に隠した


君は、その小さな体で僕にハグをして

“また、会いましょう”

涙ぐみながら、そう囁いた


僕はそんな君の後ろ姿を見ながらホッとする

あの日、僕の傷を見て、怯えなかったのは
唯一君だけで

僕が目を瞑った後、その傷に手を当てて
優しく撫でたのは君だけで


だけど、君といると僕は息が詰まる


それでも、確かに、僕は



たまらなく君が愛おしかった

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