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なぜ、家庭円満なママが女性風俗に行くのか


わが家は夫婦仲が悪いわけではない。
むしろ良いほう。
夫は家事も育児もそこそこやるし、いつもくだらないことで笑い合っている。
子供も今のところ問題があるわけでもない。
 
でもやっぱり、私の心には何かかわだかまりがあった。
それを気づかぬようにフタをしていたのだが、女風がそれを取っ払ってしまったのだ。
 
私、我慢していたんだ。
我慢していることを忘れるほどに。
 
出産後、私の人生は急変した。
これまで積み上げてきたものが全部なくなった。
 
最大のダメージは、仕事を続けられなくなったこと。
3転職を繰り返してやっと巡り合った天職なのに、家庭との両立ができずに育休から復帰以後1年未満で辞めた。
夫は激務で家におらず、ほぼワンオペだった。
 
仕方なくフリーランスとして仕事を続けるも、いつ保育園から呼び出しがあるかわからない状態では思い切って働けない。
打ち合わせ等で外出の予定があるときは、数日前から子供が熱を出さないように祈り、少ない稼ぎの中から病児保育を契約していた。
当然、手元にはたいして残らない。
 
一方夫は家庭運営を私に丸投げできるから、子供のいるリスクを一切取らずに着実にキャリアを積み重ねていた。
 
はっきり言って、悔しい。
妬ましい。
 
知り合ったときは対等な社会人同士だったはずなのに、私はあきらめ、彼は私が望んでいたことを手に入れている。
「パパになる」なんてオプション付きで。

もちろん、彼が努力したのは知っている。
家庭を支えるプレッシャーも当然あるだろう。
でも努力するチャンスすら与えられなかった惨めさは体験した本人じゃないとわからない。
挑戦したけど失敗したならあきらめもついただろう。

現実的に私がフルタイムで働くのは無理。
仕方がないと自分に言い聞かせていた。
 
でも、頭で「理解」しても、心で「納得」していなかった。
心で消化できなかったどす黒い感情が何年も積み重なり、いつしか私の中に溜まりに溜まっていた。
それに気づかないフリをしていた。
 
わが家はまったくのレスというわけではない。
でも夫に抱かれるのはあまり好きじゃない。
 
そんな気持ちにモヤモヤしていたけど、女風を知って理由が分かった。
夫に身も心も委ねると、彼の軍門に下るような気がするんだ。
「この現実を100%受け入れます」という意思表示になってしまうと感じるんだ。
だから女であることによって失われたものを、見知らぬ男に女扱いしてもらうことで、バランスを取ろうとしているんだ。
 
私から人生の一部を奪った男では、私の失ったものを癒せない。

 でも、どこかで自分自身で答えを出さねばならない。
見知らぬ男に頼り続ける生活なんて、続けられないのだから。

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