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ドイツの9月 (ドイツ料理って結局何食えばいいんや)

もう疲れ果てておりまして、ヨボヨボの9月回想記となります。
と言うのも、晴れて卒業論文を提出したからなのです。
夏休みは卒論の執筆に捧げたため、書き上げることはできたものの、人生こんなに楽しくなくていいのか、と自問自答せざるを得ませんでした。

ドイツで保育士の資格を取るための卒業論文です。もちろん専門学校なので、大学ほどのレベルは要求されませんが、理論も半分は入れないといけない決まりで、何回か絶望的な気分になりました。ドイツ語が、、

木曜日に卒論を提出した私達を待ち構えていたのは、年末にある筆記の最終試験のための授業でした。あ、もう無理。。この最終試験を終わらせれば、晴れて3年の職業訓練期間が終わるのですが、せめて一息つかせてくれ、、という願いは虚しく、ぐんっと寒くなった秋風も私を笑っている気がするのです。

それでも週末はちょっと特別なこともありました。久しぶりにドイツ料理を食べに行ったのです!旅の途中で寄ってくださったRさんを招いて、ベルリン在住のGさんと、日本人3人でドイツ料理を食べようというお食事会がありました。

しかし自分、大変油断しておりました。なぜって、普段全然レストランでちゃんとしたドイツ料理なんて食べないもんで、どんなものを注文すればいいのか考えていなかった!もう何年も前すぎて、アイスバインがおいしかったかの記憶がない。。

ドイツ生活長いくせに、「これ食べたらいいですよ!」とか言えない自分に愕然としました。あー、ダサいなあ。。テーブルではベルリンに1年ちょっと住んでいるGさんが「それは一人で食べるのはちょっと大変ですよ。」などと教えてあげているというのに。

「Rさん、ブランデンブルガー門行かれたんですか?人いっぱいいたでしょう?明日はベルリンマラソンの本番ですから。僕、毎年知り合いや同僚の応援に行っているんですよ。明日も行きますよ。」とGさん。

ベルリンマラソンは毎年9月の最終日曜日に催される。交通規制がかかって、路面電車なんかが走らないので、私は全然近寄らないようにしていた。応援する人もたくさんいて、バンドが生演奏してたり、お祭り気分が味わえるんだそうだ。

「結構好きなんですよね、僕。」

Gさんは、マラソンを走っている人がどの地点にいるのかがわかるアプリを見せてくれた。ゼッケンに何か仕込んであるんだろう。いつの間にか世の中は進んでいる。

私達はシュニッツェルとアイスバインを頼みました。

シュニッツェルを頼んで失敗することはそうそうないと思います。万人受けするタイプ。薄いトンカツのようで、子牛肉、または豚肉を叩いて薄く伸ばして揚げた料理です。
アイスバインは、インスタ映えするタイプ。肉の塊ですね。ドイツ語でEisは氷で、Beinは脚ですから、直訳すると氷足。塩漬けの豚すね肉を煮込んで作るドイツ料理を代表する家庭料理で、氷は出てきません。なんでそんな名前なのかというのは諸説あるそうです。ラテン語が語源だとか、スケートの靴の刃の部分に使われていた骨に由来するとか。(こんな豆知識も、事前に仕込んでおけばよかった。)
煮込んであるためか、思ったたより胃にもたれませんでした。

これからは定期的にドイツ料理を食べ、日本からの訪問者に備えたいと思います。

滅多に来ないんですけどね。
油断禁物です。






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