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【ピアノ初心者の30代サラリーマンがコンクールに出場するまで】②

オーストリア・ウィーンにてイケメン兄さんに出会ってからのお話。
前回はこちらから。

このイケメン、誰かというとモーツァルトに扮したキャッチのお兄さん。
夕食を探していたところ、「この後近くでコンサートやるけどどう?」と声を掛けられ、本場やし行ってみるかくらいの軽いノリで即チケット購入。
確か20ユーロとかなり手頃だった気が。

お兄さんに連れられ、歩く事5分。小さな市民サロン?のような会場へ。
観客もまばらで期待していなかったが、始まるや否やその世界観に引き込まれ・・・

多分オペラの一幕

管弦楽の美しさは然ることながら(曲は一切覚えてない)、中世ヨーロッパを思い起こすような貴族風の服装、踊りやオペラも含めた演出等、何もかもが素敵で、終始食い入るように見ていた。
そして何より、クラシック音楽が市民生活に何百年も根付いてきた、本場ウィーンで聴けたことが本当に幸せだった。

思えば、まさに「クラシック音楽」に一目惚れした瞬間である。

国立歌劇場


当時の興奮冷めやらぬまま、帰国後はクラシック三昧。
とは言え、現地で聴いた曲も覚えていないので、取り敢えず有名どころが詰まったアルバムを借りて聴きまくった。

そしてヨーロッパ旅行から3か月後の年末。
ウィーンでニューイヤーコンサートなるものが毎年元旦に開催されていると知る。しかもライブ配信されているではないか。
正月は毎年親の実家へ帰省していたが、親戚が集まっているにも関わらず開演から最後まで鑑賞した。

観たこと無い人はさわりだけでも観て欲しいが、本当に感動。
稚拙だが、音楽的な知識も無く「すげぇ…」という感想しか出てこなかった。最後は観衆を巻き込み、手拍子で曲を進行する盛り上がり。(毎年お決まりのラデツキーマーチ)

当然だが会場の装飾も華やかで、スーツやドレスを纏う観衆も気品に溢れている素敵な空間。会場にいる人が心底羨ましかった。

ちょっとしたクラシック音楽熱に、更に火が付いた瞬間であった。
(僕、本当に単純なんです。)

やはりニューイヤーが切っ掛けで、先ずウィンナワルツにハマる。
何故かは分からないが、独特な三拍子のリズムと、中世ヨーロッパが浮かぶような優雅さ。気分が軽やかになるような曲ばかりである。本当に美しい。

参考までに↓ ↓


その後はまさにクラシック音楽三昧。

放送時にリアルタイムで観ていなかった「のだめカンタービレ」を一通り観て、オケも聴きに行った。
2024年2月現在、Tverでのだめを見つけ視聴中。これで4周目。

色々と観たり聴いたりして、ある感情が芽生えてきた。



「楽器やってみたい。何かしら出来る楽器あるやろ。高校の音楽の成績5やったし。上手くなれば市民オケ入れるかな…」と。


後先を考えない楽天主義、単純、好奇心旺盛人間の悪い所である。
そしてついに楽器選びへ。。


次へ続く。


余談だが、ウィーンは本当に素敵な街。
何の変哲の無い日常の風景を切り取っても、全てが絵になる。

シャボン玉で遊ぶ現地キッズ。
市場でアコーディオンを弾いて回るジジイ


人良し、町並み良し、食べ物良し。
クラシック音楽の好き嫌いはさて置き、皆さん是非ウィーンへ。

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