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官能童話 『妖精ピピとオーロラ』 RIOに捧ぐ①

 みなさんは、遠ーい北のほうの国々で見ることのできる"オーロラ"のことを知っていますか?それはそれはとっても美しい光の帯が、天空いっぱいに広がって、生き物ののように動き回るということです。それはまた、まるで天国に宝石のように美しい色のカーテンがかかっているようにも見えます。でも、このオーロラはだれもがかんたんに見ることができるわけではありません。心の美しい人しか見ることができないのです。
 そのわけは、このお話を聞いてくれれば、きっと分かると思います。

Once upon a time in Heaven
むかーしむかーしのお話です。

⒈天国からの追放
 そのむかし、妖精たちは天使たちと一緒に仲良く、神さまのもとで働いていました。違っていたのは、見かけとお仕事の中身でした。
 天使たちはみな、人間でいったら3才くらいの幼児のような顔と体をしていて、背中には白いハトのような羽がついていました。お仕事は、弓矢で人の心を射って、その人が他の誰かを好きにしてしまうことでした。
 妖精たちは、6才くらいの子供に似ていて、背中には天使よりも立派な大きな鳥の羽がついていました。お仕事は神さまのお手伝いです。神さまはいつもとっても忙しいので、そのお手伝いの妖精たちも大変です。広ーい天国じゅうを、あっちへ行ったりこっちに来たり、大きな荷物も運ばなくではなりませんでした。また神さまのお遣いで人間の世界まで降りて行く妖精もいましたが、大きく立派な羽はそんな時にはとても役に立ちました。
 あるとき、ピピという、とってもすばしっこくってやんちゃな妖精が、こんなふうに思うようになってしまいました。
『自分たち妖精ばかり大変な仕事をしていて、天使たちはずいぶん楽じゃないか』
そして、神さまのお手伝いが嫌になってしまったピピは、怠け者になり、毎日毎日遊んだり悪戯ばかりしているようになりました。そうするうちに、他の妖精たちもピピのまねをして同じようになってしまい、いつの間にか、そのお仕事は全部天使たちがするようになってしまいました。神さまは、妖精たちの仕事がちゃんと進んでいるので、しばらくは気がつかなかったのです。

 さらに、暇を持て余したピピは大変な悪戯をしてしまいます。これは、人間の世界に、たくさんの争いを起こしたり、子供たちを悲しませることになってしまいます。ピピは、ある日天使たちが眠っているすきを狙って、弓矢を盗んでしまいます。そして、手当たり次第に、無茶苦茶に人間の住む世界に向かって矢を打ち始めたのです。
 人間の世界は大騒ぎになってしまいました。もともと、結婚する人間の男女は生まれた時から左手の薬指が運命の赤い糸で結ばれているように、神さまが決めていました。天使はある時が来ると、神さまから言われた通りに、二人に弓矢を打つのです。しかし、ピピがめちゃくちゃに弓矢を打ったので、もう結婚している人が他の人を好きになったり、一人が何人もの人と結ばれたりして、大混乱になってしまったのです。その中には、このいたずらのせいで、お父さんとお母さんが別れてしまい、悲しい思いをすることになってしまった子供たちもいました。
 とうとう、大混乱になって、神さまはカンカンに怒ってしまいます。そして、ピピにこう言ったのです。
「ピピ、よく聞きなさい。天国は遊ぶところではありません。自分たちの仕事もちゃんとできないなら、天国から出て行きなさい。お前の仕事は、天使たちがきちんとやっているからね。いたずらばかり、遊んでばかりでは、どこでだろうと暮らしていくことができないぞ」
 これは、大変なことになりました。ピピは、神さまに謝ります。
「神さまお願いです。どうか、天国から追い出すのは勘弁してください。心を入れ替えて、もう一度一所懸命に働きます。どうか許してください、お願いします」
 神さまはどうしようかしばらく考えていました。ピピは、今は怠け者になってしまいましたが、以前はとても働き者だったからです。そしてこう言いました。
「よし、それではお前に一度だけチャンスをあげよう。天国ではなく、人間の世界で働きなさい。恵まれない、助けが必要な人のために、一所懸命に働いたら、きっとその人もお前のことを気にいってくれるだろう。お家とベッドはそこで、ご飯ももらうんだよ」
 神さまはそう言うと、ピピに行き先の書いた手紙を渡しました。
 ピピは不安でいっぱいです。1度も見たことも入ったこともない人間の世界で、一体どうすれば良いか全くわからないからです。しかし、神様の言うことには逆らえません。もらった手紙の行き先に向けて、天国から人間の世界に降りて行きました。

⒉人間の世界
 ピピは、天国から降り始めると、何か少しおかしなことに気が付きました。最初は大きな羽でちゃんと食べていたのですが、だんだん羽が薄く細く弱くなって、トンボの羽のようになってしまいました。羽だけではありません、体もどんどん小さくなって虫のような大きさになってしまったのです。
 最初は手に持っていた手紙も、今は自分の体よりも大きくなってしまい、なかなかうまく飛ぶこともできなくなってしまいました。それでもピピは、手紙に書かれた行き先に向かって空から落ちるように飛ばされていきました。
 人間の世界、地上の季節は春でした。そこは、木々の緑と、お花がいっぱいに咲いているとてもきれいな場所でした。天国は白い雲の上にあるだけで、こんなに美しいところはありません。ピピは神様のお使いで地上に来たことがなかったので、すっかりびっくりしてしまいました
 ピピの手紙の行き先は、オーロラという女性が一人で暮らしているお家でした。その家は素敵なログハウスで、ヨーロッパの北のある町のはずれにありました。ピピが挨拶しようと窓の隙間から中に入ると、オーロラさんは浴室で何かしているようでした。
「あぁん、うーん、カールなんで逝ってしまったの、私を一人ぼっちにして」
オーロラさんは、全裸で足を広げて、股間に手を入れ弄っていました。その裸身の美しさは、目を見張るばかりです。初めて見る人間の裸身の美しさにピピはびっくりしてしまいました。
 顔を見ると年齢は30歳くらい、体つきは細身なのに乳房は適度に大きく乳輪と乳頭はきれいなピンク色です。広げられた股間の華園には雑草(ムダ毛)がなく、少し濃いめの肌色の外周の中にピンク色の肉ひだが覗いていました。その少し上には、剥き出しにされた豆状の突起クリトリスがありました。
 オーロラさんは、右手でそれらをマッサージしているように見えました。また、左手では乳房と乳輪、乳頭を揉んでいるようでした。小さなピピの存在には全く気づいていないようです。
「あっ、あっ、カール、来てもっと私を、私を逝かせてーっ、逝くーっ、はーっ……」
喘ぎ声をあげて、オーロラさんの下半身は痙攣し、美しい顔が一瞬苦悶の表情になりました。股間の華園からは、汁が前方に飛び散りました。そして、しばらくすると幸せそうな表情になりました。
 その落ち着いた様子を確認して、ピピは
「こんにちは、妖精のピピです。神さまから言われてお手伝いに行きました」
「あら、そんなところにいらしたの。もしかして、私の今のことを、ずっと見ていたのね。恥ずかしいわ、寂しいからどうしてもしてしまうの。びっくりしたでしょう、ごめんなさいね」
話しかけられたピピは、オーロラさんの顔をよく見てまたびっくりしてしまいました。先ほどまではオーロラさんの裸身に気をとられていてよく見ていなかったのです。こんなに素敵な人がいるのかと思うくらいの、誰からも好かれそうな優しくて可愛い顔立ちをしていたのです。
「ちょっと待っててね。今さっとシャワーを浴びるから」
オーロラさんはシャワーを終えると、身支度を整えて居間へ出てきました。ピピに向かって
「あんなところを見られちゃって、恥ずかしいけど、大人の女の人って色々とあるのよ。じゃあ、これから花畑へ布ぞめの花を摘みに行きましょう」
と言うと、歩き出しました。
 花畑には、既にオーロラさんの知り合い、仕事仲間が何人か来ていました。
「リオ、こんにちは。元気になったかなぁ。なかなか大変だと思うけど、みんなで応援するからね」
「そうそう、困ったことがあったらいつでも言ってね。あんなことがあったんだから、でも負けちゃだめよ」
仕事仲間の人たちは、オーロラさんを励ましてくれます。
「リオって?」
ピピは尋ねました。
「私のね、ミドルネームなの。オーロラって拾われた孤児院でつけられたけど、言い難いし、リオの方が好きかな。リオは、引き取ってもらったカールのご両親がつけてくれたの。カールは、私のカールは半年前に事故で亡くなってしまったの。1年前に結婚したばかりだったのに」
とオーロラさんは答えました。
「リオ、さっきからなんか独り言ぶつぶつ言ってるけど、大丈夫?」
そんなふうに、気さくに明るく聞いてくるみんなのおかげで、オーロラさんは生きて行けていました。
 そして、花畑の帰り道で、オーロラさんはピピに大切な話をしてきました。
「ピピさん、神さまにお願いしたのは、カールが亡くなった事故の真相を調べるためなの。力を貸してね。慎重なカールが、あんな事故で亡くなる訳は無いのよ。私も、あれからカールの喪に伏していたけど、そろそろ動き出そうと思うの」
「そうだったんですね。私はオーロラさん以外からは見えないので、いろいろ探ることができると思います」
とピピが言うと
「ありがとう。でも、基本は私が色々と調べてするから、頼んだことをピピさんにしてもらいたいの。よろしくね。そして私のことは、リオと呼んでね」
【注】これ以降本人の意向に従いリオという呼び名にします。
 そして、リオは、カールが亡くなった時の状況などを説明し始めました。椅子職人だったカールが森に入って、普段決して行かない場所で、恐らくは熊に襲われ遺留品と衣服だけが発見されたのです。
その後、しばらくしてから、悪評高い町長のハインリヒから、頻繁に食事などの誘いが来るようになり、リオの疑念が深まったのでした。ハインリヒは、美しい女性に目がなく、愛人を相当数囲っている噂がありました。近郷一の美女、リオにも目をつけていたようでした。
 さて、亡くなったカールとリオの結び付きですが、リオが孤児院からカールの両親に引き取らせて以来になります。兄妹同様に育ち、思春期には愛し合うようになり、自然に男女の仲になりました。お互いに、心身共にかけがえのない存在であり、毎日SE◯しないではいられないほどでした。なので、リオの美貌は近隣に知れ渡っていても、カールがいるので未だ誰もがアプローチはしなかったのです。そんなカールを失ったリオが、毎日自慰に耽るのは致し方のないことだったのでしょう。
 そんな、生々しいリオの告白めいた話からは、寂しいリオがピピに苦しい胸の内を明かして楽になりたい、ということが感じられました。お花畑でピピにいろいろな話したリオは、少し気分が楽になったようでした。
 リオとピピは、お花畑から帰ってくると食事の支度を始めました。リオは、今まで寂しさを紛らわすため、一人分の料理をリオとカールの分に分けて配膳して、両方とも食べていました。ピピは体がとても小さいので、100分の1人前程度の量で良かったのですが、カールの席に座らせられリオと一緒に食事をしました。リオは、誰かと一緒に食事をするのは半年ぶりだと大変喜んでくれました。
 食事の後片付けが済むと、リオはしばらく読書をした後で、ピピにそろそろ一緒に休もうと声をかけてきました。リオに誘われるまま、ピピはベッドに入りリオの横で眠りに着こうと…その時リオが覆いかぶさってきました。
 そして、リオがピピにチュッとキスをした瞬間、予想もしていなかったことが起こりました。ピピの体が、亡くなったカールと同じ歳くらいの人間の男の身体に、なってしまったのです。
「まぁ、本当にこんなことが起きるのかしら?神さまにはお願いしていたけど、夢なのかしら?でも、夢でもいいわ。ピピさん私と愛し合って欲しいの。できる?」
びっくりしたのは、ピピの方です。リオはお願いしていたかもしれませんが、ピピはこんなことは全く予想していませんでした。これが天国で犯した罪の代償なのかと思いました。
「リオさん、私もこんな姿になってびっくりしています。でも、リオさんが神さまにお願いしていたなら、私はリオさんを幸せにするように頑張ります。それが神さまからのミッションだからです。多分、これくらいの大人の身体だと、リオさんがしたいことなどをできると思います。私は経験がありませんが、avatarの体が動くまま、リオさんを癒します」
とピピが言うやいなや、リオはベッドの中で裸になり、ピピに口づけをしてきました。リオの舌がピピの口腔内を弄って、舌に絡みつきました。初めてなのにピピはそれに反応し、逆にリオの口腔内に舌を挿入して、弄り返しました。お互いに、唾液を貪りあい、相性の良さを感じ取りました。
「ピピさん、私男性はカールしか知らないの。でも、ピピさん何かとても上手ね。どうしてなのかしら?」
「リオさんに奉仕するのが、今回の使命だからだと思います。私は人間のSE◯は、全く見たこともしたこともありませんが、この身体が勝手に動きます。ただ、人間がこんなふうにに愛し合うことで快感を得ているとは知りませんでした。もし、私が普通の人間だったら、リオさんのような素敵で可愛い人とこんなことができるなんて…考えられない位幸せだと思います」
「そんな、ピピさん、嬉しいことを言ってくださるのね。ピピさんも、いっぱい感じてね。私の寂しい身体を、どうか満たしてね」
「いいえ、リオさん。私は何も感じないんです。でも、りおさんがこんなに感じてくれるならとても嬉しいので、頑張れます」
 ピピは、リオの体の右側に回ると、右の乳房の乳輪を吸いながら、左手で左の乳房を愛撫し、右手で股間の華園を弄りました。右手の親指で栗を、中指で花芯を、小指で菊紋を、いじり倒します。リオは、毎日自慰はしていたものの、相手からの性愛攻撃からは全くご無沙汰だったため、もう逝きそうになっていました。
「あぁん、はっはっ、ふーっ、気持ちいいーん、ピピさん凄い、上手過ぎ、逝きそうよ、あはーん」
リオは、早くも一回目のエクスタシーに達してしまいました。下半身が痙攣し、両手はピピの頭を掴んで震えていました、花芯からは愛蜜が溢れ、尿道から潮を撒き散らして…
「ピピさん、すごいわ。とっても上手ね。もっとたくさんしてね。この硬いものも私にいっぱい挿れてね」
リオは、そう言いながらピピの愛棒を掴みます。そして、口に咥えてちゅばちゅばと音をたてて愛撫しました。
「大きくないけど、とても硬いわ。カールのと、全然違う。早く、もう早く挿れて、ピピさん❣️」
【続く】
 


 


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